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教育の再定義の時代「グローバル教育3.0」(11)創造的破壊としての思考力×ICT②

☆聖徳学園の学校改革本部長品田先生は、私立学校の中でも、最も創造的破壊力を有するイノベーターである。聖徳学園は、品田先生が就任する以前の段階で、すでにICT教育先進校であった。
 
☆しかし、品田先生が就任してすぐに、その進化は幾何級数的に飛躍した。教育関係者からも、もちろんICT業界人からも、この分野はまだまだ変わる余地がこんなにあったのかと驚かれ、同時に彼らに勇気を伝播した。
 
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☆しかし、品田先生は、まだまだ進化するというよりは、日本の遅速が危機的状況であることの方が問題だと考えている。
 
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(品田先生は、就任早々、ラーニングコモンズをデザインした。)
 
☆OECD/ PISAの学外でのコンピュータ利用率で、日本の15歳は、OECD加盟国で最も少ないという衝撃的な散布図を見せ、こんな状況ではグローバルとは言えないのではないか、タブレットをone ti oneで活用しているぐらいで、ドメスティックな自己満足をしていては危ないと警鐘を鳴らす。
 
☆そして、STEAM教育を行っていくのに、一台のパソコンだけで行っていくなど本当はありえないのだと。
 
☆周りにあるラップトップやタブレット、スマホなど効果的に統合的に活用するBYOD (Bring your own device)に思い切りシフトすることを提唱し、すでに聖徳学園では取り組んでいると紹介。
 
☆STEAM教育やBYODの推進は、一般の学校では、教科の壁、道徳の壁がある。品田先生は、壁を破壊するのは時間がかかるから、軽やかに乗り越えればよいという発想のイノベーションを披露。その通りだ。
 
☆もちろん、品田先生のようなトリックスター(文化人類学者山口昌男の「周縁と中心」理論のコアキャラクター。善と悪、破壊と創造の両義性をもつ文化英雄)は、古い組織では受け入れられず、スケープゴートにされるのが常だ。
 
☆だから、品田先生が活躍できる聖徳学園は、柔軟な組織だと言えよう。校長伊藤先生が伝統と革新の絶妙の均衡を持続可能にできる、寛容でかつ戦略的なリーダーであるということも重要なポイントだろう。
 
☆いずれにしても、日本の学校の未来は、品田先生のような創造的破壊神が新たな物語を編集するのである。
 

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