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【メモ】生成的スクライビング

☆2018年1月に出版された≪Generative Scribing: A Social Art of the 21st Century≫の著者はケルビー・バード。彼女は、U理論のオットーシャーマーの友人で、あのU理論の本のデザインも共に創っていると思う。
 
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☆この生成的スクライビングという手法は、太田先生と研修でよく行ってきた方法で、もともとは、同志社女子の上田信行教授から伝授してもらったものだ。
 
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☆しかし、これがU理論とつながっていたり、そもそもソーシアル・アートとしてこんなにインパクトがあるとは、同書を手にして初めて実感した。
 
☆スクライビングは、即興性が必要で、参加者が用意周到に予習してしまうと、生成的なものが極端に少なくなる。だから、どこの学校でもうまくいくとは限らない。
 
☆U理論は、エッセンスを掘り下げる段階では、混沌とした「???・・・」だらけの心理状態になるから、耐えられなかったり楽しめない場合がある。
 
☆だから、チェックインのとlきに、Growth Mindsetになるようにするわけだが、これもうまくいくときといかないときがある。ファシリテーターどうしが信頼関係を築いていたり、参加者がすでにオープンマインドだったりした場合、気づきや新たな発見が多い。
 
☆実は、この研修やワークショップができるかできないかは、参加者や組織が柔軟かどうかにかかっているわけだ。
 
☆あるとき、この手法が共有されて、インスパイア―される瞬間があるが、そのときその組織の中にはエネルギーが生まれ、急に活性化される。その瞬間が訪れたとき、心身共に躍動感がやってくる。
 
☆しかし、今までうまくいっていたのに、急に動かなくんるときもある。その時は悲しいが、いつまでも悲嘆にくれているわけにはいかない。その時は無理強いしないで待つしかないわけだが、それまで、対話を続けていくことは大切だ。
 
☆それにしても、同書はわかりやすい。素描を見ただけで、考えることが深まる、あるいは洞察する過程が見える化されていて、瞬間的に思考のいろいろな段階のイメージが膨らむ。
 
☆思考コードもこのデザインだと了解しやすいなあと感じるヒントもあった。
 
☆いろいろおもしろいデザインが描かれていて、ご紹介したいが、著作権の問題もあるからそれはできない。同書を直接ご覧いただきたい。私のように英語ができなくても、理解可能な本である。
 
☆アクティブラーニングだとか、探究的総合学習だとか、PBLなどいろいろいわれるが、このソーシアルアートである生成的スクライビング手法は、通常授業でも可能だ。
 
☆即興的で、瞬間の永遠の生成こ創造的才能の泉である。
 

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