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思考コードで見る「教育・産業・社会」(09) 塾歴解放区「工学院」 新たなステージ

☆工学院は、改革準備から始まって、4年が過ぎた。その斬新な学びの改革に、興味をもったので、私も少しおせっかいしていたが、今年からは、老兵は去り、新たなメンバー(私の信頼すべき若い盟友たち)が工学院とコラボすることになった。
 
☆私の学びの理論と方法論、特にEmergent Scribing(ES:創発的スクライビング)は、工学院の先生方といっしょに探求させていただいた賜物である。その過程で、授業の中で、生徒のモチベーションが内燃する方法論をVESTとしてまとめられたのは、理科の川添先生と太田先生との共感から生まれた。心から感謝いたします。
 
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☆それから、上記写真の先生方とは、Growth Mindsetのリフレクションを1人ひとりデータを瞬時にとって分析するシステムの土台を探究することができた。かくして、工学院はPBLとアダプティブラーニングという意味でのALの手法をリアルスペースとサイバースペースの両面から探っていくステージを創り上げた。
 
☆その両スペースを結合するものは、思考コード×思考スキルという思考トランスフォーマーに他ならず、これを最初に世に出したのは、工学院の先生方である。今では首都圏模試をはじめ、各学校が作成するようになった。
 
☆このような深い学びのシステム作りに立ち会えたのは、21世紀型教育機構リーダーの平方校長の支え合ってのことである。今後は、ここで学んだ成果を、21世紀型教育機構に広げていくことと大学で将来の教師の卵に伝えていくことになる。
 
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☆私が最も助けられたのは、太田先生(については4月になったら語ります)と田中先生だ。ほぼすべての探究をいっしょに行うことができた。お二人は、工学院以外の私の仲間にも多大な刺激を与えてくださり、感謝の言葉が見つからないほど感謝している。
 
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☆それから奥津先生には、数学的思考やデータエビデンスの探究でお世話になった。大学入試の問題をただ解くだけではなく、数学的思考という教養があり、思考スキルを考案するとき、文系人間である私の考えをいつもコペ転してくださった。社会と数学のコラボによる授業デザインの方法など、実にスリリングだったが、奥津先生のグローバルワークショップに立ち会ったときは、実に驚愕した。
 
☆太田先生、田中先生、奥津先生は、おそらく工学院の中で最もC領域思考人間の教師だ。多くの先生方のみならず、多くの生徒を巻き込んで、創造的対話ベースのコミュニケーションを形成する最終段階に突入するだろう。
 
☆この創造的コミュニケーションのステージは、米国のプラグマティズムや欧州の批判哲学において、重要な言語論だったりコミュニケーション行為論の最終ゴールである。
 
☆もちろん、現代心理学でも最も関心の高いところである。幼児教育から中高教育までの自己変容型知性の成長論においても重要な地点である。
 
☆そういう理論的な背景を学びながら、日々生徒との授業の中で、実践しているのが工学院の先生方であろう。
 
☆工学院は中高生にとって幸せな成長の学び舎である。田中先生、奥津先生が中心となって自己肯定感の高いチャレンジャーであり社会貢献への心をもった生徒が羽ばたく拠点にしていくことであろう。
 
☆私の方は、今後塾歴解放区を広げる最期の戦いに出ようと思うので、あとは信頼すべき仲間に工学院を塾歴社会の攻撃から守る仕事を頼もうと思う。
 
☆暗黒面の広がる日本社会。一方で、アートと学びを両立する若い先生方との新たな出会い。まだまだ老兵も戦えるなと思っている。
 
☆東南アジアアーティストとのネットワークもなぜかできたのだが、やはりSTEAMリベラルアーツの時代は、すでにやってきている。気づかないのは日本社会ばかりである。塾歴社会がそのような市場に価値を認めない価値観を植え付けているというのが大きな原因だろう。
 
☆まずは、工学院が、多摩エリアのC領域思考人間輩出の拠点となることを望む。
 

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