思考コードで見る「教育・産業・社会」(14) 公立中高一貫校は塾歴解放区
☆シンクタンクの中でも、A領域思考あるいはB領域思考をベースとするところは、新タイプ入試の発信源である適性検査型入試を「よく分からない入試」というカテゴリーに入れているが、このようなC領域思考人間を育成することを明快にメッセージとして表現している公立中高一貫校からも大学合格の成果はきっちりでている。
☆私立学校の思考力入試や自己アピール入試のように、C領域思考がC3までいく公立中高一貫校は桜修館ぐらいであるとはいうものの、他の公立中高一貫校もC2まではトレーニングできる環境にある。
☆公立学校内の教育格差は気になるところであるが、A領域思考における知識の量や引き出せるスピードなどの優勝劣敗競争を目指しているわけではないから、もしかしたら格差が多様性に転換する可能性を生み出すことができるかもしれない。
☆いずれにしても新書の読解、論文、アクティブラーニング、グローバル教育は、生徒のソフトパワーを創発する環境であることは確かだ。
☆そして、一方で、塾歴社会を崩す教育群でもある。私立中学入試市場は、もっと思い切ってC領域思考人間の拠点である塾歴解放区拡大に舵を切れば、市場がさらに活性化することは間違ない。
☆人材育成の場として学校化社会は、教育から出発するが、経済社会は、教育に光をあえてあてないできた。お金がからまない聖域幻想地帯だったのだろう。
☆しかし、現実には、教育にお金をかけることは必要であることも大いに議論されている。ここは思い切って社会全体で教育に投資するとよいのではないか。教育市場が公正的資本主義のモデルになるだろう。欲望資本主義=学歴社会=塾歴社会から大転換するには、ここに勝機があるのは、いまさら言うまでもないだろう。
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