思考コードで見る「教育・産業・社会」(15) C領域思考人間のリーダーシップ
☆C領域人間は、自分がそうならないように、自分の中にいる他者と対話する必要がある。とはいえ、その内なる他者をそう簡単に見出すことができないから、外の世界に共感する友人との出会いがあればよいなあと思うのである。
☆そのとき、C領域思考人間が出会う友人というのは、同じ時を生きている人だけではない。同じ場所で生きている人だけではない。
☆それゆえ、時空を超えてネットワークを広げるには、英語やインターネットは重要だし、本や芸術作品は極まりなく大切だと思う。
☆私がC領域思考人間になりたいと思い、いつもベースにしているのは、ハワード・ガードナー教授の多重知能である。facebookのロゴは、この多重知能を盛り込んだ絵である。
☆今はやっていないが、しばらく小学校1年生から小学校3年生までを対象にして、「本と絵」というワークショップを月1回土曜日に、自治体の集会場でやっていた。そのときのロゴを継続して今も使っている。
☆そして、21世紀型教育機構主催の思考力テストのセミナーでは、聖学院の数学科主任の本橋先生とコラボして黄金比やトポロジーを活用して、アートとか異次元感覚を生徒といかに共有するかチャレンジするのだが、そのときいつもページを開くのは、エッシャーの絵である。
(今年1月入試直前の聖学院の思考力セミナーで。NHKが取材に来ていた。真ん中が本橋先生、右が内田先生。空間を生み出すイメージの端緒を共有するC領域思考人間に成る体験セミナー。)
☆ここには、フラクタル、異次元、パラドクス、黄金律、トポロジーなど数学的思考との越境知の自由な発想がこんこんと湧き出ている。
☆この自由な発想とは、別の言葉で置き換えると「越境」とか「脱中心」である。C領域思考人間は、内なる他者との対話によって、A領域やB領域にフリーズしてしまっている自分を解放するのである。
☆その内なる他者との対話の機会は、たとえば、本橋先生や内田先生をはじめとする聖学院の先生方がコラボして創発する思考力セミナーや授業の中にある。
☆つまり、お2人の先生は、子どもたちをC領域にジャンプする知の時空を創り上げるC領域思考人間リーダーなのである。
☆塾歴社会に閉じ込められている生徒もたまには、このような思考力セミナーに参加してみてはどうだろうか、フリーズしておいた自分に出遭い、それに気づいたら、Growth Mindsetの状況になり、新たな次元を歩み始める。やがてさらにCreative Mindsetである知の洞窟探検をみんなとしている自分を見つけることができるだろう。
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