思考コードで見る「教育・産業・社会」(18) 入試問題=授業=組織=?
☆前回、3月になって昨日までのアクセスランキングを公開したが、13位に「2018年中学入試のベクトル【18】 麻布学園 vs 開成学園 」の記事があった。昨年4月26日の記事が、なぜ今なのか?
☆おそらく、あまり深い意味はなく、ブログの性質上、検索でヒットしただけだろう。この時期、東大合格ランキングで、1位「開成」、2位麻布」だから、「開成 麻布」などで、検索したらでてきたというだけだろう。
☆もっとも「開成 麻布」だけでは、別のホンマノオト記事がでてくる。「開成 麻布 中学入試」で検索すると、この記事が5番目以内にはいってでてくる。
☆そういうわけなので、中身の問題ではない。しかし、せっかくなので読み返してみると、こんなことが書いてあった。
「入試問題―授業―組織論」という視角で学校選択を比較研究するということが求められる時代かもしれない。つまり、「入試問題―授業―組織論」の情報を発信している学校が、選ばれやすいという時代がやってきたのかもしれない。
☆たしかに、ホンマノオトでも、入試問題についてのコメントは多いし、PBLやアクティブラーニングなどにつてもコメントしている。組織については、学習する組織について言及することは多い。
☆私自身が、この一年、この3つの視角で学校をウォッチしてきたと思う。しかし、これは私の主観でもあると同時に、多くの人が興味を持っているインター主観(相互主観)というものだろう。
☆要するに、実際にはなんら特殊なことではなく、広く関心のあることだと思う。
☆さて、しかし、この1年この切り口でみてきたのだが、「入試問題―授業―組織論」と表現したときの「―」の意味だ。一貫性とか一気通貫しているという意味で使っているのだが、ということは、「入試問題=授業=組織論」と置き換え可能だ。
☆とすると、等価である共約可能性なる基準というものは何だのだろう。それは「思考コード」ベースの有機的システム思考であり、A領域、B領域を包含したC領域思考ということだと私は思っている。
☆AI学習が今後ますます進むが、もしそれが、有機的システム思考ではなく、機械的システム思考を選択したら、A領域、B領域、C領域は独立した領域で、外延関係だけでいってしまう。外延と内包の相互反転関係が有機的システム思考なのであるが、内包の部分がない機械的システム思考は、人工心肺、いや人工頭脳を身に着けているようなものだ。
☆合理的ではあるが、無限にネットワークを外に拡大していくだけで、味でいう旨味がない。つまり思考の深みが消失する。
☆それをもやがては、人工知能がカバーできるようになるのかもしれないが、そのときはもはや人類はサイボーグとしての人類で、別次元の世界である。
☆それは、私にとっては恐ろしいことだが、未来の新人類にとっては、喜ばしきことかななのかもしれない。
☆いずれにしても、いますぐ別次元にシフトするわけではないから、いましばらくは有機的システム思考をベースにした入試問題や授業、組織であってほしいと思う。
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