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2019年中学入試の新フレーム(23) 八雲学園 いよいよ4月から共学校スタート。

☆八雲学園は、今年4月からいよいよ共学校として出発する。今年の2月の生徒募集も、男子36名、女子88名と、共学1期生としては好スタートを切れそうだ。
 
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☆男子がもう20名入学する予定だったが、近隣の学校で、2クラス増という歩留まりの読みを間違ったのか巧んだのかわからないが、そんな状況下で、合格したものの他校に行ってしまった男子がいたようだ。
 
☆しかし、実際に見たことがない八雲の共学校であるから、信じることができず不安になってしまうというのは世の常である。それだけに、入学した男子36名には、高い満足感が得られる教育環境を提供することに先生方は躍起になるだろう。もちろん、女子88名も今まで以上にすてきな教育が待っている。
 
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☆男子にとって、八雲学園の教育が少しわかりにくいのは、大学進学の在り方だ。一般に男子にとって、大学進学実績というのは、東大を頂点とした学歴階層がターゲットだから、2月から3月に合格して、4月から進学するというイメージ以上でも以外でもない。
 
☆ところが、八雲学園は、海外の大学を射程に入れているから、米国大学のように、9月スタートのような海外大学は、日本の大学合格実績発表の時には、まだ未定の場合が多い。
 
☆また、英国の流れを汲む国の海外大学は、日本人はいったんファンデーションを1年通過して、それから大学に進学するから、それを日本の大学と同じような感覚で合格したとはとらえにくい。本当は、ファンデーションから出発するだけで、なんら日本の大学に進学する感覚と変わらない。
 
☆ファンデーションは90%は進学するが、そうでない生徒も出てしまうからという方もいるけれど、日本の大学だって、入学してから退学する生徒は意外と多い。だから制度的な違いはあるが、学びや研究という面ではあまり変わらないのだ。
 
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☆米国の場合は、ストレートに4大に進む場合とコミュニティカレッジに2年通って、編入という形で4大に進むというコースもある。八雲学園が活用するコースは今はこれが多くなている。UCサンタバーバラに3年から進学するというコース。
 
☆男子にとっては、このコースが複雑でわかりにくい。日本はなんて簡単なのだと思うだろう。しかし、それは世界的視野で見れば、キャリアデザインが均質化され画一化されているということなのだ。
 
☆実は、6年後大学を選択するとき、そんな画一化されたキャリアデザインは、もはや役に立たない時代がやってきていることに気づくはずである。そのとき、八雲のように、はじめから多様性に対応できる準備教育を行っている学校は、入っててよかったということになる。
 
☆さらに、海外の大学を射程に入れているから、英語の教育の質も高い。東大を頂点とする学歴階層だけターゲットにしていると、英語力は受験英語力だからそこまでやる必要はないと判断してしまうのだろう。
 
☆しかし、TOEFLやIELTSの重要性は、6年後はますます高まっている。現状の受験英語では役に立たなくなっているだろう。東大は民間英語試験を採用しないといっているじゃないかといわれるかもしれない。しかし、早稲田大学と慶應義塾大学は採用する。というかすでにしている。すると、英語と日本語のバイリンガルが学内にどんどん増える。世界大学ランキングもあがるきっかけづくりができあがるのである。
 
☆そうならなくてはならないのは、米国のように、私立大学が国立大学を圧倒する時代にチャレンジしているからだ。ベンチャー系が、早稲田と慶應義塾大学に投資するようになるが、そのときに英語が普通に通じるようになっていれば、海外のベンチャー起業も投資するようになるだろう。
 
☆しかし、そこまで、英語ができるようになった男子は、日本にとどまる必要もない。大いに海外大学に旅をするようになるだろう。日本のパワハラ組織に従順になって働くキャリアデザインは、6年後彼らにとっては、論外になっているからだ。
 
☆今の男子受験生は、このビジョンがまだ見えない。八雲学園に入学した36名は、ある程度それを予感し、チャレンジしようと思っているのだろう。もちろん、女子88名もそうだ。だから、八雲学園の生活は楽しいものになるのは火を見るより明らかだと思っているだろう。
 
☆未来を自らの手で拓く準備こそスリリングで面白い。したがって、八雲学園に入学する生徒は、ポジティブシンカーが多いのは昔からの伝統である。

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