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教育の再定義の時代「グローバル教育3.0」(12)創造的破壊としての思考力×ICT③

☆2月18日(日)に行われた「新中学入試セミナー」(21世紀型教育機構主催)において、富士見丘教頭白鶯先生はパネラーとして、C1英語×PBL×ICT教育×リベラルアーツの現代化のスーパーモデルを富士見丘の実践を通して語った。
 
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☆富士見丘は、SGH(スーパーグローバルハイスクール)認定校でもあるがゆえに、英語教育、ICT教育、PBL、高大連携、海外機関連携がそもそも基盤なのである。
 
☆また、SGH認定校というのは、2020年大学入試改革に伴う新学習指導要領を先取りした日本の未来教育のモデルになることも必須条件である。
 
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☆慶応義塾大や上智大学の教授陣と連携することによって、海外機関とも連携しながら、グローバルゴールズへ世界問題の創造的問題解決を行う探究活動・社会貢献活動を行っている。
 
☆生徒からの提案は、起業家精神という進取の気性に富んでいるし、持続可能な社会とは何かという根本問題に集中している。
 
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☆ミネルバ大学ではないが、そのようなグローバルイマージョンともいうべきプログラムにおいて、C1英語は当たり前だし、対話やディスカッションをしていくPBLも当たり前だし、グーグルドライブを自分たちで活用して、海外の高校生とも情報共有しながら、アイデアの実現可能性をブラッシュアップしていくのも当たり前のことになっている。
 
☆卒業生は80名とスモールサイズであるが、世界のエスタブリッシュスクールと変わらない学びの環境にあるために、60%以上は、世界大学ランキング100位内(東大よりランクが上の大学も)、SGUなどのような大学に進学している。
 
ロンドン大学 キングスカレッジ【英国】 1
クイーンズランド大学【豪州】 1
シドニー大学【豪州】 1
マッコ-リ―大学【豪州】 1
慶應義塾大学 1
早稲田大学 2
上智大学 5
学習院大学 1
青山学院大学 1
立教大学 10
中央大学 11
法政大学 7
明治大学 1
東洋大学 5
関西学院大学 1
(2018年2月現在)
 
☆日本の中学受験市場では、見たこともない突出した学びの環境が故に、富士見丘の良質教育の存在に、まだまだ気づかれていない。Z会や河合塾などが、先進的AI学習モデルを提示しているが、そこでようたく彼らが気づき始めた学びの世界でもある。
 
☆白鶯教頭先生は、「ウチは、帰国生や新タイプ入試に関心がある生徒のみさんには、注目されているという手ごたえは感じます」と。
 
☆富士見丘の建学の精神は「忠恕」。これはman for othersと置き換えることもできる。日本文化を大事にしていることが、世界に通じる精神を広めていることにもなるという学校。
 
☆江戸末期、日本では、芸術的価値を認められなかった日本のアートが、19世紀末のヨーロッパで、ジャパノロジーとして、喝采を浴びたように、富士見丘も世界から注目を浴びて逆輸入されるスーパーモデル校なのだろう。その意味では、なんとも日本文化らしい特色を大いにもっているではないだろうか。

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