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【お知らせ】3月10日立教女学院の高3卒論発表会 キャリアデザインの軌跡が見える。

3月10日(日)、立教女学院で、高3卒論発表会が公開される。中学校3年間で培った課題設定力・調査研究力・発表力を基礎に、高1・高2の準備段階を経、高3で卒業論文の作成が行われる。立教大学推薦の要件でもあるだろう。
 
☆大学附属だからといって、教科の成績を基準以上とっていれば、それでよいというわけではない。フィールドワーク、インタビューなどのリサーチや活動の計画など実践的な学びの履歴も重要視されている。まさに、昨今の大学入試改革の柱の一つであるe-ポートフォリオをすでに見据えていたかのようだ。
 
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☆今回実に興味深いのは、かつて高3卒論発表をして、大学に入ってからも同公開発表会に参加して、卒業後の自分と立教女学院中高の教育との関係をスピーチしたOGが、今度は大手自動車会社に勤務して、企画の仕事をしていることが、これまた中高時代の教育の好影響があることを語るようだ。
 
☆同サイトのページには、彼女のこんなメッセージが掲載されている。
 
いま、自動車業界は大きな変革の時期にあり、10年前では考えられないようなスピードで変化しています。既存のやり方にとらわれず、自分の手と足を使って答えを探し、そしてそれを発信する力が重要視されると感じています。トップや社員を巻き込みながら、「人々の暮らしや人生においてどんな影響を与えたいのか?どんな存在でありたいのか?」を考え、会社の「あるべき姿」を定め、それに向けた「実行計画を策定する」など、やりがいのある業務です。日々モチベーション高く働いています。
 
☆「既存のやり方にとらわれず、自分の手と足を使って答えを探し、そしてそれを発信する力」とは、まさに同校の教育そのものである。
 
☆今、さまざまな調査が行われているが、東大の中原淳氏や京大の溝上慎一氏の共同研究によれば、立教女学院のような探求活動を行ってきた学生が、企業にはいってから活躍しているのではないかという仮説が検証されつつあるという。
 
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☆特に溝上氏は、自らアクティブラーニングの研究者でもあるから、この学びは中高時代からの影響もあるのではないかという仮説を立てている。
 
☆立教女学院中高と大学、そして社会人としての学びの履歴を研究すれば、それがはっきりとするのではないだろうか。
 
☆そういえば、今回のプレゼンテーションで、そのOGが語るテーマは、「学びの先に未来を描く ~社会人として2年が経って~ 」だそうである。立教女学院の中高時代の重要性がますます世に広まるときがきたのではないか。

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