【メモ】学校教育のコペ転的アップデート。
☆私立高校の英語教諭であり、一般社団法人オーガニックラーニングの共同代表をしながら「人生の経営者」=「ティール組織的人材」を育てている江藤由布先生のfacebookを拝見し、覚醒した。
☆江藤先生は、次の2つのサイトからこんなことを語っている。
SNSの利用を禁止するというばかげたことをしている学校は未だ多いようです。先日のEdcampでも本校での失敗例や問題を共有してほしいと頼まれ、先生方の恐怖の深さを知りました。しかし、問題はもっと深刻だと知らなければなりません。(中略)persuasive technologyという言葉をご存知でしょうか?アメリカの国語の授業ではまず、persuasive speechから入ります。相手を説得するのがpersuadeですからなんとなく分かりますね。ゲームやSNS業界は脳科学や心理学を駆使して、いかに現実世界から人を引き離すかを日々研究しているのは当然のことです。(中略)わたしたちができるのは、広告をアメリカの国語の授業で深く学ぶように、ゲームやSNSがなぜ人の心を奪うのかを理解すること。UXは教育界では知られていませんが、学校教育でその仕組みを教えられる教材を開発することだと考えます。
☆そうだと思う。仕組みを知ることによって、リスクを回避することはできる。しかし、一方で、もともと強欲資本主義は、そのマーケティング理論の中で、顧客の脳裏に、商品イメージを焼き付けるpersuasive technology戦略を露骨に教えている。
☆つまり、それは行き過ぎると暗黒面をつくるのではなく、暗黒面そのものである。だから、仕組みそのものが埋め込まれているフレームは、すでに暗黒面がマインドセットされている。
☆まったく、がん細胞と同じだ。何かウィルスで感染するのではなく、健全な細胞が、突然がん細胞に変異するのだ。
☆だから、がん細胞に変異する仕組みを知れば、避けることができる。しかし、その仕組みはICTのシステムにあるのではなく、経済社会そのものにある。このフレームを変えない限り、ICTの使い方を駆使しても、やがて暗黒面は出現する。
☆じゃあどうしたらよいのか?それは、この近代経済社会の暗黒面を生み出す仕組みである時間泥棒育成システムを打ち壊すしかない。
☆なんと、おそらく社会学の世界から石が飛んでくるだろう、いや単に無視されるだけだろうが、勤労・勤勉・倹約を止めることである。
☆これが、暗黒面が立ち上がれないすてきな条件なのだ。ひたすら創造すること。創造は
たっぷり時間がないとできない。勤労はその時間を盗む。勤勉はその時間を盗む。倹約は時間泥棒に成果を持っていかれる。
☆だから、遊ぶ。だからサボる。だから自給自足システム=ベーシックインカムを独自につくる。それはいかにして可能か?
☆たとえば、学校。生徒と教師は1日3時間しか勉強しない。ただし、生徒はもう3時間AI教師と学ぶ。でもアダプティブラーニングだから気楽に。
☆よって、学費は2分の1。部活やクラブなどに入りたければ、それは別途料金を。
☆学費が2分の1なら、教師の給料が支払えないではないか?いや、このカリキュラムなら、教師は半分の数で運営できるから問題ない。
☆それでは、失業者を作るというのであれば、多少法制度を変えなければならないが、定員を倍にする。午前中から6時間学ぶ生徒と4時間目から夕方にかけて6時間学ぶ生徒に分ける。3時間目から6時間目は共通で、AI教師によるアダプティブラーニング。後半のグループは、それが終わって、夕方からの3時間を教師とリアルに学ぶ。
☆定員が倍だから、学校の収支は変わらない。教師の数も変わらない。これにはICTのフル活用が必要になる。最初は使い方が心配だが、軌道に乗れば授業がおもしろくて、それどころではない。
☆だって、教師は意欲満々で学び=遊びの授業をしようとするからだ。そうでなければ、学費が半分だからといって、生徒は集まらない。しかし、教師は準備の時間がたっぷりできるはずだ。
☆もちろん自宅でも生徒は遊び=学びができる反転授業は用意しておいた方がよいかもしれない。
☆そのうち、このタイプの学校に今まで通りの学費を払うようになるだろう。すると収入が倍になるのだから、教師の給料もあがる。
☆もちろん、少子高齢化だから、こんなことをやったら、生徒がこなくなる学校が生まれてしまう。
☆その時は、負けずに創意工夫をすればよい。今までと同じ時間同じ定員同じ学費でアップデートしようとしても、それでは掛け声だけでおわる。
☆条件を思い切って変えるコペ転的アップデートをしてみよてはどうだろうか。
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