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2019年中学入試の新フレーム(50)IB型公立中高一貫校も続々新規開校。

☆2019年4月開校予定なのは、私立中高一貫校のみではない。公立中高一貫校も続々開校。しかも、IB(国際バカロレア)のディプロマを取得する予定だという。2018年は、グーテンベルグ死後550年、フランケンシュタイン誕生200年、明治150年、IB50年という何やらイベントをやりたくなる年である。

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☆さいたま市大宮国際中等教育学校、県立広島叡智学園、公設民営だが大阪市立水都国際中学校・高等学校が、2019年4月開校予定。
 
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☆国際バカロレアのプログラムは、必ずしも全員が受けることができるわけではないが、そのエッセンスは学内全体に広まる。
 
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広島叡智学園は、リーフレットをPDFで見ることができる。全寮制の学校だから、他の2校とその性格は違うが、学びは21世紀型教育であることは共通している。
 
☆上記のオンラインとアクティブラーニング型授業の絵が掲載されているが、これは21世紀型教育の共通の学びの環境。
 
☆IBだから21世紀型教育かというとそれは違う。IBというのはプログラムであって、実はIBスクールでなくてもよいのだ。もちろん、IBスクールというのは存在する。
 
☆しかし、たいていは、学校教育の中にIBというプログラムを導入するという言う意味でIBスクールではあるが、IB以外の教育を行わないということではない。
 
☆だから、20世紀型教育校の中にもIBを導入しているところはあるし、21世紀型教育校の中にもIBを導入しているところはある。
 
☆しかし、これからIBを導入しようとしたら、オンライン授業やアクティブラーニング型授業のほうが、IBは親和性があるからそうならざるを得ない。
 
☆こうして、IBが全国に広まっていくというのには特別な存在として限界があるが、21世紀型教育は、首都圏のみならず、全国に広がっていく。
 
☆20世紀型教育において、御三家のような名称で階層構造ができたが、21世紀型教育は先鋭的な21世紀型教育校はランドマークになるが、階層構造は中学入試市場では作らないであろう。
 
☆なぜなら、国内のみならず世界の大学が射程に入っているし、そこには偏差値という一元化した指標がないので、優勝劣敗が決まらない構造になるからだ。
☆偏差値がどうのこうのではなく、相対的な指標ではなく、自分とは何者か、自分を何をやってきて、何をやりたいかという、1人ひとりの自己存在の価値と大学の価値の化学反応や共鳴共振によって進路が決まるという意味で、誰に比べて優勝劣敗なのかという話ではないのである。
 
☆そうであるから、ハーバード大学5人入ったっ学校とスタンフォード大学5人入った学校のどちらが、上か下か階層構造的意識は立ち上がりにくいだろう。
 
☆もちろん、公立学校含めた全体になると、その意識は当面残るが、パーソナライズでコラボレートな教育が21世紀型教育校から湧き出るから、近未来はそれを共有できるようになる。
 
☆そうなってきたら、企業の投資先が、今よりも俄然教育に向かうようになる。給付型奨学金、オンライン授業はどんどん増える。少子化であるけれど、だからこそ全員がクリエイティブクラスになるチャンス到来なのだ。
 
☆21世紀型教育校は、その準備を行う拠点に過ぎない。一握りのファーストクラスからアールクリエイティブクラスに!

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