2019年中学入試の新フレーム(51)神田女学園 変わる!
☆宗像先生は、高橋校長と田中教頭と3人で、首都圏模試センターを訪れた。同センターは、中学入試市場におけるメディアの集積拠点であるから、まずはコアコンセプトをリリース及び同センターの北氏と山下氏と情報共有することが目的だったのだと思う。
☆高橋校長は、神田女学園の教育リソースについて、丁寧に詳しくプレゼンされていた。多様な国々――オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国、フランス、カナダ、米国などとの相互連携の可能性や英語による実践的なコミュニケーション能力を高める学びの空間=KANDA self-Access Learning Center(K-SALC)の可能性。
☆また、生徒全員がChromebookを使いながら行うプロジェクト学習の可能性、オンライン学習、プレゼンテーションなど学びの多様なコンビネーションの実践事例についても語られた。
☆田中教頭は、そのような学びの環境の中で、中1中2生の学力がどのように推移するのかそのデータや準2級以上の英検の取得人数の増加データなどエビデンスを示すなど確かな手ごたえを伝えていた。
☆北氏も山下氏も、真剣に耳を傾け、新テストと2科テストのコンビネーションによる生徒募集の効用のみならず、生徒1人ひとりの価値意識や学びの姿勢の変化などについても議論していた。
☆特に同校は独自に思考コードを開発し、「思考力」の深さをどこまで求めていくことができるのか、そのカリキュラムポリシーとアドミッションポリシー、もちろんディプロマポリシーの関係性についても話は広がっていった。
(写真は、同校サイトから)
☆そして、いよいよ宗像先生が口を開いた。校長と教頭の話を受けて、このように時代が求めている教育や学びのリソースがすべてあることが、私なりにリサーチして実感できた。したがって、このリソースを革新的かつ飛翔力のある柔軟で強いシステムに組み立てていくことが自分の使命なのだと明快に語られた。
☆いったいどうやって?その具体的な展開は5月に予定している塾関係者対象説明会でお披露目したいと。ものごとを実現するための方法論や手法論はもちろん、大事だが、学びや思考に対する基本的なコンセプトの部分の学内外の共有も大切にしていきたいと。
☆新しい方法論と同時に新しい知識と思考の関係の考え方や同時にアドボカシー・マーケティングやクライアント・エクイティなどを教育市場にいかにうまく適応させるかという新しい戦略など教育のフレームとソフトパワーと魅力の学内外の共有を集中的に展開していきたいということか。集中!そう“Soul”の生成。
☆神田女学園の積み重ねてきた潜在的なパワーを、生徒1人ひとりのかけがえのない価値を引き出し増幅できるように、最適なカタチにデザインするということだろう。
☆高橋校長は、今はまだバージョンアップであるが、2020年に向けて大きな展開を期待してくださいと。
☆私立中高一貫校の教育の質がまた一つ豊かになる。2019年中学入試への期待値は高まる一方の今日この頃である。
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