2019年中学入試の新フレーム(63) 奇跡の学校「静岡聖光学院」 真のエリート教育の旗を高く掲げる。③
☆その点、静岡聖光学院は、縦と横が縦横無尽につながっている。ということは、同校のICT環境も、ネットワーク型につながる環境ができているということだろう。
☆実際、小山先生は、ラグビーをはじめ学びとか探究は、リフレクションが大事であるという。そのときICT環境を介在させれば、かなりリアルタイムにまたメンバー全員が共有できるし、記録されているわけだから、繰り替えし、改善点を話し合うことができると。
☆タブレットをスポーツの活動に持ち込むことは、すでに当たり前になっているが、それがポータルサイトに蓄積されて、一定のルールはあるかもしれないが、いつでもどこでも教師と生徒どういが、リフレクションできるという。
(職員室のリフォームも完成し、机の上にはPCが置かれているだけ。クラウド上のネットワークがあるから、ペーパーレスで、仕事やデータ蓄積・共有ができるようになっている。シンプルだけれど、複雑系の仕事がネットワークに蓄積され、頻繁にやりとりされている。)
☆そして、このポータルサイトを学びのネットワークとするわけだから、教科を超えて活用することができる。
☆教科や各活動のコンテンツはそれぞれ違うが、ICTのシステムや活用方法はほぼ共通しているわけである。
☆となると、組織活動も同様のことがおこるわけだ。ブロックチェーンとまでは、学校文化としては現状は難しいから、まだまだいかないけれど、クラウド上のネットワークで情報の共有ができるから、学外も学内もフラットになっているのだろう。
☆C1英語が前提だが、小山先生は、静岡聖光学院がイートンカレッジやハロー校、マレーカレッジなどと協働するようになると、どうしても空間を超えてクラウド上のネットワークで交流することがでてくるから、そこまで見越して、ネットワークを構築しているようだ。
☆そういう意味では、箱物PCで調べ学習の道具として活用していたWeb1.0の時代は通り過ぎ、SNSに象徴されるようなグローバルなクラウド上のネットワークでやりとりできるWeb2.0の段階には達している。
☆しかし、小山先生は、プログラミングもスタートし始めているから、ICTを活用して何かを創るという創造性のみならず、ICTという道具それ自体を創る道具=メタ道具としてICT環境を活用としている。
☆この道具とメタ道具という2つの領域を、生徒が行き来するとき、次元を越境するから、クリエイティビティは触発される。メタ道具が「創」であり、道具が「造」にあたるのかもしれない。そんなことを思いながら、小山先生の魅力的な笑顔に希望の学校がここにあると感じながら聞き入っていた。
☆とにも、Web3.0の時代に突入し始めている。伝統的なイートン・カレッジであるが、伝統と革新のシナジー効果が歴史を創るとしているイートン・カレッジもまたイノベーションに関しては、並々ならぬ力の入れようである。
☆静岡聖光学院のICT環境は、思考の道具とか学びの道具という次元を超えて、学びや思考、探究そのものを生み出すシステムとして進化しているのではないだろうか。
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