2019年中学入試の新フレーム(80) 豊島岡女子 新時代へ
☆豊島岡女子のサイトを閲覧していくと、ずいぶんと新時代の教育を導入していることがわかる。今年からSSHに認定され、英語でSTEAM教育を行っていくと、最先端を走る宣言をしているのは、同校のカリキュラムイノベーションの象徴だろう。
☆アップルやグーグルともそれぞれ連携してコンピュータサイエンスのイベントを行っている。OGに優秀なICTの学びのプログラムコーディネーターがいるということもあるのかもしれない。
☆サイエンスばかりではなく、立教大から河野哲也教授と哲学カフェも実施している。河野哲也教授の「意識は実在しない」という書籍は、2011年3月11日の痛みを共有する形で執筆されたが、この書から、2012年東大、早稲田大学、お茶の水大学など同じ年に多くの大学で出題されたほどだ。
☆ビブリオバトルも盛んに行われ、他流試合でも成果を出している。
☆コーラス部のNコンなどでの活躍ぶりも超有名だ。
☆ニュージーランドを拠点に海外研修や留学も行われている。
☆あらゆる学びの機会を設けている。しかし、あくまで授業第一主義である。
☆哲学カフェで河野哲也教授を招くように、教養もつけながら、東大など難関大学の入試問題にも役立てようという一石二鳥戦略。
☆大学入試問題を突き抜けるというよりは、幅広い教養が、大学入試に凝結するような授業づくりをしているのが豊島岡女子だろう。
☆それ以上は、大学に進んで、自分で道を拓きなさいというのだろう。拓く底力と構えは丁寧に作るよというコトだと思う。要するにシンプルに余計なことはやらない。あくまで、授業第一主義なのだ。
☆したがって、2017年度現在のデータだが、開成、麻布、武蔵、女子学院、雙葉が、6年間で500万以上の学費がかかるのに比べ、豊島岡女子ははるかに安い。
☆桜蔭も、シンプルなカリキュラムだから、490万弱で抑えられる。しかし、豊島岡女子は430万弱という破格の安さだ。
☆いかにコスパがよいかわかるだろう。
☆極めてコンパクトで教養の育成や大学合格実績という成果をあげる女子校。人気が高いわけである。コスパの良さという点が、SSHの教育活動で、さらなる飛躍を生み出す可能性がある。それは、ロジカルシンキングをいよいよ突き抜ける新時代を豊島岡女子は迎えようとしているということであろう。
☆すなわち、首都圏模試センターの思考コードでいえば、B軸思考からC軸思考へシフトというコトであろう。
☆もし、ここに成功したならば、御三家を揺さぶる海城学園と同じポジショニングをゲットするに違いない。
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