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【21stCEO】21世紀型教育機構 2018年度第1回定例会③根源の根源を問う時代

☆21世紀型教育機構副理事長平方邦行先生(工学院大学附属中学校・高等学校校長/一般財団法人東京私立中学高等学校協会副会長)は、2017年度の21世紀型教育機構の活動のまとめと2018年度の活動コンセプトを共有した。

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☆2017年度の主な活動は、
 
①アクレディテーションの実施
②世界大学ランキング100位以内の大学(国内外含め)に各加盟校から続々合格者
③グローバル教育3.0へシフトする動き
 
☆平方先生は、アクレディテーションの実施の結果、21世紀型教育機構の各加盟校の共有教育システムのクオリティが基準以上であったことが検証された。もちろん、その高いクオリティの中でも段階は違うから、今年のアクレディテーション調査でそこを、各加盟校は、改善するように頑張りましょうとデータを使って説明され、エールをおくった。
 
☆また、2018年度は、21世紀型教育機構加盟校の改革前々年度にあたり、本格改革学年ではないが、学内で、コアの部分は影響を受けているので、世界大学ランキング200位以内は今年よりも増えるだろうと。
 
☆今年だけでも、200位以内とすると、加盟校全体で40人くらいは合格者がでている。この影響は来年にも続く。というのはC1英語と高次思考力の学びが拡大し深化しているからである。
 
☆そして、平方先生は、「グローバル教育3.0」の潮流をより現実的にしていく活動として、21世紀型教育機構の先生方が集まって、いよいよ根源的な問いについてディスカッションしようと計画を発表した。
 
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☆私たちは、海外の教育コミュニティに学んだり、実際に連携もしている。また海外の教育システムも研究しエッセンスを学び、自分たち自身のシステムも構築してきた。
 
☆今度は、自分たちも日本から教育コミュニティを開き、教師システムを発信して、世界に貢献する教育活動をしていく時期が来たのではないかというのである。
 
☆教育コミュニティとしては、アクレディテーションによって、教育のビジョンや実践を共有してきた。そこから、ある一定の教育システムの原理というものが抽出されつつある。その原理は今のところ5T(Talent, Technology, Tolerance, Teal, Trasformation)である。
 
☆したがって、世界には様々な歴史に残る教育システムがあるが、21世紀型教育機構の教育システムもTプランと称して、世界にそして歴史に耐えられるシステムづくりをしようと。
 
☆さて、世界や歴史に耐えられるシステムとは、世界中の生徒1人ひとりが共有できるシステムであるということを意味にしている。あらゆる格差の要因の一つに教育格差があるというのは、多くの人が感じていることだろう。
 
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☆もしも世界大学ランキング100位以内にいけるような教育システムを世界中の子どもたちが共有できたとしたら、クリティカルシンキングとクリエイティブシンキングを有する人間が今以上に誕生し、グローバルゴールズを達成する創意工夫が世界中で立ち上がるだろう。
 
☆21世紀型教育機構がファーストクラスからクリエイティブクラスへとビジョンを掲げているのは、そういう意味である。
 
☆さて、しかし、具体的な教育システムは、各国や民族によってバリエーションがあり、まったく同じだというような画一的なことはできようはずがない。そこで、根源的以上の根源、あるいは根源的以前の根源を問い直すワークショップを行おうと。
 
☆私も、fundamentalというと、どこか既にできあがった基盤であるというイメージがあるが、primordialというと、根源の根源、あるいは根源以前の始原的な根源(primordial over fundamental)を問い直すという次元を示唆しているように思われる。最近の欧米の哲学(フランスの哲学者カンタ・メイヤスーなどの影響が強いと言われている)や現代美術の世界でもそのような潮流が生まれているから、生物教師であり現代彫刻家としてアーティストである平方先生は、その時代の精神を感じ取っているのだろうと、話を聞きながら感じた。
 
☆かくして、今回5月27日は、プレ「グローバル教育カウンシル(GEC)」は、21世紀型教育機構のメンバーのみでまずは行う。ベームの有名なスパイラル・デザイン・モデルでいえば、まだプロトタイプ1の段階である。
 
☆根源の根源を問い直す対話やディスカッションを行う≪Tワークショップ≫のプロトタイプ1に挑戦するのである。ここを踏まえて、1年間のスパイラル・デザインを回し、公開≪GEC2019≫をリリースする予定である。

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