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【21stCEO】21世紀型教育機構 2018年度第1回定例会④思考力再定義ワークショップ

☆定例会に参加した聖学院の児浦先生が、同僚の本橋先生と内田先生に、5月27日のプレGEC(グローバル教育カウンシル)で、「学びの再定義」ワークショップと「思考力の再定義」ワークショップのファシリテーターを行うことになったという話をされたようだ。児浦先生は「学びの再定義」の教師グループのファシリテーターで、本橋先生と内田先生は「思考力の再定義」ワークショップのファシリテーター。
 
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(児浦先生は、SGT/スーパーグローバルティーチャーとして多様なワークショップのファシリテーターの実践者である。)
 
☆すると、すぐに本橋先生とコンセプトのすり合わせのメールのやり取りがはじまった。興味深いので、少し紹介したい。
 
本間さん、児浦先生からコンセプトについて聴きました。昨年に引き続き、21CEOの活動が進化しているというか本質に近づきつつあるというか、そんな感覚があります。
昨年、21CEOは、各学校アクレディテーション調査を実施した結果、共通システム(C1英語×PBL×ICT×STEAMによるリベラルアーツ×思考力入試×グローバル高大接続準備教育)は、たしかに足並みが揃いましたね。
 
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(思考力の再定義のワークショップのファシリテーター。左から静岡聖光学院田代先生、聖学院内田先生、同本橋先生。)
 
 
しかし、本質的な、「学び」とは何か?「思考力」とは何か?というところは、議論がまだまだできていません。
そこで、今回の「GEC(グローバル教育カウンシル)」を行うことになったわけですよね。海外から学ぶだけではなく、私たちの側からも、いずれ世界に通用する教育を世界の方々と共有しなくてはというのは、前々から議論されていましたが、いよいよ本質や根源的なことを問うて、その準備をする時がやってきたと皆さんが判断されたわけですね。
とてもすばらしいとは思いますが、自分でできるのか、少し不安というか恐怖というか。しかし、そこは児浦先生や内田先生、今回は静岡聖光学院の田代先生とも協力できるので、なんとか乗り越えようとは思います。
それに、もちろん、本間さんも手伝ってくれるのですよね。
それにしても、「思考力の再定義」というのは、結構大胆で、プラトン以来、デカルトやカントやパスカルやハイデガーやアインシュタインなどが、思考力を大事にしてきました。現代では脳科学や心理学、AIも思考力を問うています。しかしいまだその解は未完です。そこにチャレンジというのは!
本間さんは、いつも聖学院の先生方が思考力セミナーの先駆者だから、がんばってとエールをというかプレッシャーをおっくってくれるのですが、今回もそうなのでしょうね。
そして、本間さんなら、おそらく正解はないので、問うこと自体が重要だと思っていますとあっさり言ってしまうのでしょう。たしかにそうなのですが・・・・・・・・。
大事なことは、常に根源的なこと本質的なことを問う姿勢です。これがなければ思考停止ししてしまうわけです。この根源的な問いについて対話やディスカッションする姿勢を広く共有することは、たしかに必要です。
しかし、私たちも含め、世間では、忙しくて時間がないからと、そのような対話は回避してきたということも否めません。それなのに、思考力セミナーや思考力入試を実践したきわけです。
たぶん、いや十中八九、本間さんは、いつものように、暗黙知として思考力の定義を前提にしたてきたのだから、それを可視化するいつも聖学院で行っているワークショップをやればよいだけですよと、これまたあっさり言ってしまうのでしょう。
そう言われれば、それはそうですから、やれないことはないと思ってしまうわけですけど。。。。。。
とにかく、21CEOのみんさんもやはり忙しいのですから、1年に一度、一堂に会して、みんなで考え対話する根源的な泉を探す機会を設けるということはすてきなことだとは思います。
内田先生とも、思考力の再定義というのは、解答を出すということではなく、思考力の再定義を行い続けるワークショップのデザインが大事だと捉え返すところから考えてみようと話しているところです。
やり方としてはいろいろあると思います。実際のワークショップですが、時間はどれほど確保されているのでしょうか。体験⇒ディスカッション⇒体験⇒ディスカッション⇒プレゼン、というループ型のプロセスにならざるを得ないと思いますが、2時間30分くらいでいかがでしょうか?
実際のコンセプトと運営的な話は、先ほどご連絡いただいた日時に聖学院で打ち合わせをしながら、詰めさせてください。静岡聖光学院の田代先生もファシリテーターをいっしょにできるということですから、参加していただけると嬉しいのですが、地理的条件を超えるには、メッセンジャーとか何か使った方がよさそうですね。
児浦先生からお話があったと思いますが、今年の聖学院の思考力入試は、またバージョンアップします。静岡聖光学院もいよいよ思考力入試を始めるそうですね。
私たち自身が、根源的な問いを考え続けられる機会を設定することは、大切だと思います。今回の件は、そういう意味でもまたヒントになると思います。
では、打ち合わせの日に。
☆根源的な泉を探しに、森をさまよい、洞窟の奥へ奥へと進んでいく。スリリングでクリエイティブテンションが広がる。しかし、いつもこうやって協働して先生方は立ち臨んできた。知のネバ―エンディングストーリーを描くSGTの方々との出会いは実にワクワクする。

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