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2019年中学入試の新フレーム(104) 首都圏模試センター北林社長 私学と<未来社会>学

☆毎年、東京国際フォーラムで実施されている東京私立中学合同相談会を訪れると、多くの識者と会える。そして、時代の最先端の動きを学ぶことができる。今回も首都圏模試センターの代表取締役社長北林孝道氏から、ハッとするような興味深い話を聞くことができた。
 
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☆さすがに最近では、予測不能な未来がやってくるぞという脅威論だけではなく、じゃあどうするのかという話がでてきた。それは私立学校でも同じだ。
 
☆しかし、中途半端な未来バラ色論とか未来暗黒論で、そんなことで、生徒は未来を生きぬことができるのかと疑問に思った。
 
☆そこで、私立学校の生徒と座談会企画を実施してみた。すると、やはり、生徒はおもしろい。どんどん発想がわきでてくる。
 
☆ただし、ツッコミをちゃんと入れないと、楽観論や悲観論でおわり、実現化という点では、もっと議論する必要がある。それゆえ、ツッコミを入れてみると、バラ色論と暗黒論のギャップがどんどん明快になり、問題の重要性がどこにあるのか見えてくる。
 
☆そこからようやく未来をデザインできるおもしろい議論にステージアップしていくというのだ。
 
☆歴史でさえも、過去を物語化する。その物語は多様で、その中で最適な物語が歴史を塗り替えていく。そこには社会シナリオ学的視点が欠かせない。
 
☆まして、未来はいかようにでもシナリオを書ける。多様なシナリオを出し合って、最適なシナリオを創発していく未来社会学を私立学校はもっと学びに取り入れてよいのではないかと思っていると。
 
☆今後、この学びの流れを創っていきたいという強い意志が伝わってきた。
 
☆どうしても、公立学校の場合は、暗黙の道徳という枠があるから、究極のネガティブなシナリオは描き切ることは難しいし、かといって奇想天外なポジティブなシナリオは、真面目という道徳によって、これまた棄却される。
 
☆建学の精神を基盤としている私立学校は、本来そのような枠を解放するところに使命があるはず。であれば、本来的な<未来社会>学は私立学校から立ち上がってもよいのではないかと、北林氏はエールを贈っているわけだ。私学応援団長の面目躍如とはこのことではあるまいか。

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