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2019年中学入試の新フレーム(105) 富士見丘 ソフトパワーを生み出す生徒輩出。時代の転換期を牽引する。

☆今春、富士見丘の卒業生の進路先が大きく転換した。世界大学ランキング100位以内の海外の大学にに7人の生徒が合格したし、200位以内まで含めると10人は超すだろう。日本の場合は、200位以内に入っているのは、東大と京大だけであることを鑑みると、すごいことが起きているのである。
 
☆本日の東京私立中学合同説明会で、同校の広報部長・国際部長の佐藤一成先生にお会いした。先生は、つい先日まで、シンガポールと香港で帰国生対象の説明会をしてきたばかり。吉田理事長校長はNYから昨日帰国、入れ替わりに白鶯教頭がロンドンに飛び立った。
 
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☆佐藤先生によると、とにかく海外の帰国生は、昨年まででも、富士見丘の英語教育とSGH教育にかなり浸水してくれて、実際入学しているのだが、今年はやはり海外大学の合格ラインナップを見て、手ごたえが一段と強くなったという。

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☆一方、国内はどうかというと、帰国生の反応と比べるとそうでもないが、昨年に比べれば、やはり反応は高まっているという。

☆なぜ海外で人気で、国内では徐々にという温度差があるのだろうか?それは一体何を意味するのだろうか?それは、世界標準の学校は、ハードパワーのみならず、ソフトパワーの育成も重視しているから、その証である世界大学ランキング100位以内の海外大学多数合格というのは、かなりインパクトがあるのである。

☆しかし、日本の場合、アプリケーションソフトウェアもソフトパワーだと思ってしまているから、海外大学100位以内の大学に入ることの意味を東大や京大にはいるのと同じ意識でみてしまっている。

☆実は、ソフトパワーは、クリエイティブなパワーであるばかりか、ハードパワーを創り出したり、コントロールする操作も含んでいる。ソフトウェアであれ、ハードウェアであれ、ソフトパワーによってマネジメントされている。

☆この部分が日本の教育には決定的に欠落しているから、それを富士見丘が備えても、その意味がよくわからないのである。

☆しかし、首都圏模試センターの北林社長も、これからは<未来社会>学の時代だと提唱している通り、ソフトパワーを生み出せるかどうかが極めて重要である。ハードパワーからソフトパワーへというターニングポイントが、日本の教育においてもようやく到来したのである。

☆富士見丘はその転換期のリーダー校なのである。

 

 

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