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2019年中学入試の新フレーム(106) 工学院を評価するシャーナリスト

☆15年以上前にNTS教育研究所(現在はない)で、リサーチャーとしてサポートしてくれた大学院生が、今はプレジンデントや日経関連の記者をしているジャーアリストがいる。自身イギリスやアメリカなど留学経験が豊富で、日本の新しい教育を求めている。
 
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☆1年ぶりくらいだが、メッセージが届いた。工学院の新しい試みは知っていたけれど、実際に八王子でインタビューしていて、本当におもしろい試みだと。ケンブリッジイングリッシュスクールの件だとか、CLILの実践だとか、ラウンドスクエア加盟準備だとか、Mogなどの多様な体験プログラムが有機的につながっていることを評価したようだ。
 
☆そのジャーナリスト自身、クリティカルシンキングがトレーニングされているから、強み弱みを見抜きながら、受験業界では見えない未来を工学院の教育の挑戦に見ている。
 
☆教育ジャーナリストではく、どちらかというと、法学と社会学がベースにある、アカデミックリサーチャーだから、また違った切り口で私立学校の教育を見ているのだろう。
 
☆当然、受験業界それ自体の構造も多角的に見ているから、受験業界の閉塞状況と同時に新しい動きが生まれていることも見通している。
 
☆そのジャーナリストの感覚からすれば、今のところ閉塞状況に身を置いている受験業界が経済的にシェアを有しているから、工学院の教育の挑戦は、まだ目立たないが、受験業界の閉塞状況を脱しようという新しい動きや他のイノベーティブな市場では、評価が高いということになるのだろう。
 
☆昨日、東京国際フォーラムで行われた東京私立中学校合同説明会では、八王子エリアにある工学院であるにもかかわらず、有楽町に足を運ぶ受験生・保護者が多かった。
 
☆受験生・保護者は受験業界に所属しているのではなく、新しい動きやイノベーティブな企業で活躍している家庭に属している。
 
☆20世紀は、受験業界もその他の業界も、同心円状を描く価値観だったが、今では、多様なポジションの円ができていて、工学院のような21世紀型教育の挑戦をしている学校を評価する多様な志向性の花が咲き乱れ始めようとしているのではあるまいか。

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