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2019年中学入試の新フレーム(89) 三田国際の新たな強烈なメッセージ

☆三田国際が、また新しいメッセージを発信した。これは、実に強烈なメッセージだし、これを実現できるだけの高度な授業が完成したと予想できる。おそらく外から見ていては、他校と比較して相対的に高度だくらいしかわからないだろうが、それ以上にちょっと普通では考えられないような授業が完成しているはずだ。
 
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☆時代は高度専門技術の時代であり、同時に創造的才能の時代である。高度専門技術とは、医療系×AIの進路であり、創造的才能とは高度技術さえ創造的に破壊するイノベーションを生み出す未知なる仕事そのものを創り出す才能が生かされる進路である。
 
☆それが、2019年4月から中学に「メディカルサイエンステクノロジー(MST)クラス」を設置するメッセージである。高度専門技術に進むには、中学からその準備を開始しなければならないほどの厳しい時代を予測したうえで、設置を決断されたのであろう。
 
☆だから、先ほど「普通では考えられないような授業が完成しているはずだ」と述べたように、このMSTの授業が、それなのだ。
 
☆単純に医学部コースというわけではないのである。難しい医学部対策用の問題をトレーニングするというような安易なクラスではない。米国で実施されているAPレベルの、つまり大学の学問レベルの授業が完成しているのである。
 
☆ここには、2020年大学入試改革の出来がそれほどよくはないという見込みがあるから決断したという意味が込められている。
 
☆というのも、三田国際学園のスーパー授業を受けている生徒は、その程度の高等教育改革では、満足のいく環境が不足するから、高度な技術や高度な資格試験を取得する目的以外の場合は、海外の大学に行くしかないという決断である。
 
☆まして創造的才能育成には、これに対応する日本の大学はわずかである。インタークラスは、世界大学ランキング100位以内の大学に進まざるを得ない。
 
☆本科の生徒は、そのわずかであるが、創造的才能育成に対応できる国内の大学に進学するということになろう。すでにお気づきの通り、MSTが設置された分、本科の人数は絞られる。
 
☆つまり、創造的性能を大いに発揮できる環境は、国内では少ないわけでから、その環境に挑む場合、相当に覚悟する必要がある。そのような環境は限られているからだ。そこに進むにあたって、安請け合いはできない。
 
☆MST、インタークラス、そして本科と並んだ時に、目に見えない変容は、実は本科の先鋭的な質の転換である。
 
☆おそらく、本科は東大・京大クラスということ。だから人数を絞る。医学部、海外大学、東大・京大以外は、新しい大胆な大学が出現すれば別だが、いまのところ眼中にないというところまで進化したのではないだろうか。
 
☆大学入試改革が本格化する2024年。三田国際はもっと先を進んでいるだろう。
 
 
☆いずれにしても、明瞭になったことは、三田国際の生徒のキャリアデザインは、この高度専門技術の時代、創造的才能者の時代の両方で、知のリーダーシップを発揮する道を歩む高度な学びができる環境が完成したということなのである。この高度な学びができる環境は、もはや他の追随を許さないであろう。
 
☆かくして、塾歴社会を回避するのではなく、そこを突き抜ける道を切り拓いたのである。
 
2019年度募集要項の変更点】
 

①「 メディカルサイエンステクノロジー(MST)クラス」の入試
  第4回 2月3日午後、「算数・理科」2科目、各60分
②「本科クラス」の入試
  第2回 2月1日午後、「算数」1科目入試のみに変更、60分
  「21世紀入試」は、実施せず
③「インターナショナルクラス」の入試
  英語 60分(昨年まで50分)

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