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【C軸思考問題】麻布と開成の違い トランジッションに影響はあるか?

☆グラフを見るまでもないが、麻布と開成の合格レンジ別合格率(首都圏模試センターリサーチ判明分から)をグラフにしてみよう。
 
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☆まず合格率グラフの形の違いだけで、両校の差異がわかる。麻布は、偏差値レンジの合格率が逆転しているところがあるが、開成はきれいに偏差値レンジ別順に合格率の順序も対応していて、相関が明快。
 
☆これだけ、きれいに出るのは、A軸思考B軸思考できっちり得点が決まっているからで、はやいうちにA軸B軸思考が出来上がっている受験生同士の競争になっている。
 
☆一方、麻布は、(ハ)の部分の生徒は、おそらくC軸思考力が高かったのだろう。浅野と違い、知識的な問題は、そんなに難しくないから、差がつかない.。C軸思考力の差がやはりついてしまうのだろう。
 
☆(ロ)範囲では、麻布の受験生は、やはり知識では差がついていないで、C軸思考力でついていると推察できる。
 
☆ここから、大切な仮説が成り立つ、麻布受験生は、偏差値70以上はさ麻布が出題するA軸B軸思考の問題では差がつかないくらいきっちり学んでいる。しかし、70未満となると、A軸B軸思考の段階でも弱みがあり、そこを補うC軸思考力があるかどうかで、逆転が起きているということではないか。
 
☆開成の場合は、C軸思考力があってもなくてもA軸B軸思考の強さだけで、決まる。しかし、麻布を見ればわかるように、偏差値70以上の受験生は、それなりに潜在的にC軸思考力を持っている。開成受験生の中にもいるはずである。
 
☆だから、開成はあえて、C軸思考の問題を出題しなくてもよかったのであるが、今年のように、そうはいってもその潜在力がどのくらいあるのか検証してみようと実験を行ったのだろう。
 
☆6年後、あの開成ショックとして騒がれている問題ができて入学した生徒とそうでない生徒で何か違いがでるのか検証するデータの1つとするのだと思う。
 
☆かつて、国語で大長文1題構成のときと2題構成の時が2,3年おきに出題された時代があったが、詳らかではないが、やはり何か違いを探っていたような記憶がうっすら残っている。
 
☆すくなくとも、その検証を経て、現在のような2題構成のときが多く、なおかつ選択肢問題ではなく記述式に変更になった経緯には、あのときのなんらかの検証があったからだろう。
☆いずれにしても、開成受験生は、A軸B軸思考を徹底して磨き上げておかねばならない。麻布受験生は、適度なところまで磨き上げ、あとはC軸思考力を豊かにしておく必要がある。
 
☆この思考コードの領域の差異が、将来において何か影響しているのかどうか、つまりトランジッションに影響しているかどうかは、証明しようがないが、ニュースで見る限りのOBの仕事ぶりの違いは、何か関係しているのかもしれない。

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