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【C軸思考問題】 思考コード分析でわかるコト①

☆2018年4月15日に実施した首都圏模試センター「統一合判」の【算数】の結果を思考コード別平均正答率×偏差値レンジの分析結果を表で示してみた。(情報提供:首都圏模試センター)
 
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Tc1
 
 
☆すると、A1思考とA2思考は、操作の複雑さの違いの差はあるが、トレーニングによってあるところまでいくと、傾きがなだらかになる曲線になった。
 
☆B1思考は、ほぼ比例の形になった。
 
☆B2思考B3思考は、あるところから急激に傾きがきつくなる曲線になった。
 
☆これによって、A1A2の問題は、従来型のトレーニングを積めば正答率が上がる問題であることがわかる。
 
☆B1の問題も、トレーニングを積めば正答率はあがるが、90%を超えるのは難しい、油断できない問題である。
 
☆B2は、60~64、B3は70~74で、大きな壁になる問題である。この壁を超えるためには、それをクリアしている生徒の暗黙知の中にある思考スキルを可視化してみる必要があるだろう。
 
☆C軸思考の問題は、統一合判で出題していないから、どうなるかというと、果たしてこのような右肩上がりになるかどうかはわからない。麻布の合格率のように偏差値レンジ別の逆転が起こるのだと思う。
 
☆だから、偏差値層が、60前後未満の受験生が集まるところでは、従来の勉強を頑張って入学してくる生徒のみならず、C軸思考の力がある生徒を受け入れると、そのシナジー効果が、想定以上の結果をもたらす場合がある。聖学院はその試行錯誤をはじめ、驚きの成果をやがてあげることになろう。
 
☆おそらく、麻布はB2×B3の生徒とB3×C3の両方の生徒が入っているので、自由な雰囲気が加わっておもしろい生徒が羽ばたくのだろう。
 
☆開成は、どちらかというとぴっかぴっかのB3思考の受験生が多いので、秀才の集団となっているのだろう。もちろん、落合陽一氏のような天才もいるのは、言うまでもない。
 
☆もちろん、あくまで推測の域を出ない話であるが、こういう分析もどこかで価値がでてくるときがあろう。
 
☆AIが人間存在の価値を測る流れが生まれてきつつあるが、これを回避することはできない以上、受けてたつには、人間が人間を先回りして知るために、ビッグデータを活用できるようになっていなくてはならない。もっとも、それもAIは想定済みなのだろうが。。。

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