2019年中学入試の新フレーム(118) 香里ヌヴェール学院 100%PBL宣言
★来週6月7日(木)、グランキューブで、「関西カトリック2校合同説明会」が開催されるが、そこで、香里ヌヴェール学院学院長石川一郎先生は「100%PBL宣言」を行う。
・
(モニタリング会議のシーン)
・
★香里ヌヴェール学院では、イマージョン教育、ICT教育、リベラルアーツの現代化(探究ゼミ)など21世紀型教育を全面展開しているが、その土台にPBL(Project based Learning)という学びが広がっている。
・
★同学院にとって、PBLは授業の手法ではなく、生徒1人ひとりの才能が開花する認知的能力と非認知的能力が化学反応を起こす成長の場である。その成長の場は、各教科の授業にもあり、探究ゼミのようなスパンの長い探究活動にもあり、部活にも、行事にも、生徒会活動などにもある。
・
★生徒によって、お気に入りの成長の場は違うだろうが、マイ・プロジェクトが内側から巻き起こってこその自己肯定感とか自分軸とかが心身全体にみなぎってくる。
・
★そのmy projectが、PBLという環境の中で、our projectになり、やがてmen for othersに立ち臨む普遍的なプロジェクトに成長していくのだろう。
・
★そして、これは同学院の先生方も同じである。一人ひとりの教育活動に対するマイ・プロジェクトが内燃し、それがシェアされて、ヌヴェール・プロジェクトができ、さらにグローバル・プロジェクトとして成長する。
・
(研修はワークショップ型。PBLスタイルをモデルにしている。)
・
★この自己変容ともいうべきプロジェクトの成長過程は、一度できたら、それで終わりではなく、ネバ―エンディングストーリーだから、常に分かち合いの場を設定する時間を見つけることは大切だ。
・
★ヌヴェールの先生方は、忙しい合間に時間を見つけては、教員全員で研修を行っている。先生方1人ひとりの内なるマイ・プロジェクトがシェアされて、ヌヴェール・プロジェクトに成長し、さらにもっともっととなるポジティブな雰囲気が流れている。
・
(スクライビングワークショップでは、授業やプログラムのデザインをいったん思考コードやスキルで分解・拡散するシェアを行い、再び生徒の成長のイメージへと収斂する。そのシェアの過程で、生徒の最近接発達領域がどこで見出せるか、気づきが起こることが期待されている。)
・
★この雰囲気は、実に繊細だから、しなやかで、柔らかく、タフな組織を生成する必要がある。毎月行われているモニタリング会議には、校長、教頭、主幹、経営企画室のメンバー(理事、学院長、学院長補佐、課長)が集まって、質的リサーチと量的リサーチの両面でサポート体制を作っている。
・
・
(学院長補佐江藤先生のワークショップは、先生方1人ひとりのマイプロジェクトの内燃とそのシェアリングから始まる。TPという教師活動のポートフォリオチャートなどを活用して、わかりやすく理論と実践の連携とその動因力となる理念を共有していく。先生方が創発する楽しさや何でも話せる安心感が生まれている。)
・
★改革が成功している舞台裏では、生徒及び教師のマイ・プロジェクトを大切にし、それをシェアして豊かな変容・成長が膨らんでいく研修や組織作りがなされている。もちろん、その過程は、外からは、混沌としているように見えるほど、日々エネルギーがさく裂している。
| 固定リンク
「中学入試市場」カテゴリの記事
- 2019年中学入試の新フレーム(194) 聖学院 人気の理由は「垂直比較」(2018.07.25)
- 2019年中学入試の新フレーム(193) 順天 自分の未来を変える教育(2018.07.23)
- 2019年中学入試の新フレーム(192) 2021年度早稲田大学入試改革ショック!(2018.07.22)
- 2019年中学入試の新フレーム(191) 和洋九段女子 合格ナビゲートの冊子つくる。(2018.07.21)
- 2019年中学入試の新フレーム(190) 水都国際中学校・高等学校 全貌公開もうすぐ!(2018.07.20)
最近のコメント