2019年中学入試の新フレーム(122) 順天 突き抜ける教育運動体
★6月29日(金)、順天は「塾対象説明会」を開催する。各塾や教育関係者に案内の資料が郵送されているが、その内容が興味深い。
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★資料は、2種類あって、1つは、案内趣意書、もう1つは、2018年度の大学進学状況データ。
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★合格実績と進学実績の両方を明らかにしているところが自信のあらわれであるが、それにしても国公立難関私大(早慶上理・GMARCH)に40%の生徒が「実進学」というのは塾関係者にとっては注目すべき学校である。
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★だから、多くの塾関係者は詰めかけるであろうが、案内趣意書にある当日のプログラムを見ると、塾関係者と共有したいという意志が、大学進学実績を目玉にしている他校とはだいぶ違う。
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★順天は、SGH認定校として有名であるが、その理由は、高校生全員がそのプログラムの恩恵に浴することができるからであり、むしろこのプログラムがベースになって、カリキュラムマネージメントが展開している。
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★したがって、まだ塾関係者の一部ではあるというものの、SGHで行われるようなPBL授業では、大学合格実績がでないというネガティブファンタジーを一掃する証を、順天は打ち立てたと言えるのではないないだろうか。
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★文科省の2020年大学入試会改革やeポートフォリオなど各種ワーキンググループのメンバーである学校長長塚篤夫先生による教育の行方についての報告と生徒によるSGH実践報告がプログラムに入っているのは、いっしょに、新しい教育で、生徒の未来をサポートしていこうという意志の共有をしたいというのではないだろうか。
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★新しい教育で、いやむしろ新しい教育の方が、生徒たちの良質のキャリアデザインを生み出すことができるのであると。もちろん、そのキャリアデザインを描き、実現していくのは生徒自身であるが、生徒のSGH実践報告をしているプレゼンの姿を見れば、生徒が自ら未来を拓いていく力を持っていることが了解できるはずだというのではあるまいか。
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