2019年中学入試の新フレーム(126) IB(国際バカロレア)とアートがいかにして経済を活性化するか?
★IBとアートへのニーズが高まると、経済も活性化する。それはいかにして可能か?きわめてシンプルである。単純再生産をする知識システムではなく、創造的生産をする知の内臓システムを恒常的に生み出すことによってである。
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★ハードパワーは、効率をよくしたり、デザインなどのモデルチェンジをして経済を作り出す。しかし、その発想を生み出しているものは、まだまだ単純再生産の知識メカニズム=学習指導要領である。
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★したがって、薄利多売で、なかなかデフレ脱却は難しい。一方、高品質高価格の性能をつくりだすソフトパワーを生み出す知の内蔵メカニズム=IBやアートの広がりは、経済を活性化する。
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★現状、これは格差社会を生み出す構造の中で使われているから、強欲資本主義の中で一部の階層で循環しているだけであるが、文科省は、IBを公立学校に広げようとしているし、学習指導要領も、知識メカニズムから脱却しようとしている。
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★しかし、アートをまだまだ取り込めていないから、当面は顕在知のメカニズムが精いっぱいで、すぐにはデフレ脱却は難しい。
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★ただし、とにかく海外の教師やアーティストのインバウンド化で、知の内蔵メカニズムを生み出す契機を作ろうとしていることも事実だ。頑張ってほしい。
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★というわけで、IBT(IBTeacher)やアーティストに、多くの日本人が学べば、自然とソフトパワーへの気づきが生まれる。もともと日本文化は職人気質やおもてなしという寛容性があるから、そこをハードパワーとしてだけではなく、ソフトパワーに転換できるかどうかに経済の活性化はかかっている。
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★IBTやアーティストの資質と技能をもったSGT(スーパーグローバルティーチャー)がたくさん輩出される場としての役割が、21世紀型教育機構にはあるが、まだシステマティックには動いていない。徐々に動き始めてはいるが。つまり、本格化することによって、経済効果も同時に期待できる。
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