2019年中学入試の新フレーム(135) 三田国際教頭田中潤先生 活躍。
★それはもったいない。パネルディスカッションがなかなかおもしろかったよと。パネリストは、誰だったのか尋ねてみると、海城中学高等学校 校長特別補佐中田大成先生、豊島岡女子学園スーパーサイエンスハイスクール推進委員会主任根岸靖先生、三田国際学園教頭田中潤先生だったというから、確かに。
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★どうおもしろかったのかまでは、詳しくは聞かなかったが、私学現代思想の旗手中田先生と大学合格実績教育の制約の中で新しいことにチャレンジしている根岸先生、破格の最先端の教育を実践し、次々と成功を収めている田中教頭のパネルディスカッションは、あのショパンの美しい不協和音のごとく、進行したのだろうなあと思った。
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★グローバル教育と進学教育と研究教育というそれぞれ次元が違う世界を代表する先生方のパネルディスカッションは、当然共鳴共感することはないだろうし、かといって反発することもないだろう。
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★君は君、我は我、されど仲良きという武者小路実篤的な雰囲気だったと推察するが、教科学習を超えて、また制度論も超えて、教育そのものの全体性(俯瞰とかいう程度のものではなくて)について、語れる先生方が、中田先生でだけではなく、世の中に増えていることはよいことだなあと。
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★特に田中先生は、教頭としては異例の若さ。それでいて考え方も実践も百戦錬磨である。教育者であると同時に、教育コンサルタント的視点も持っているというか実践している。
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★田中教頭先生は、フォロワーシップやアダプティブリーダーシップが得意だとしているが、それは謙遜である。田中先生は、教育論、学習理論、経営理論、文化人類学的知見など学問的体系を現場に実践している希少価値としての存在だ。
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★同校学園長大橋清貫先生を支えながら三田国際をさらに発展させた暁には、世の中が田中潤先生の存在を大いに頼りにすることになろう。
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★いずれにしても、三田国際学園は、SAPIXの偏差値でも急上昇していると聞き及ぶ。SAPIXでは、麻布や武蔵の偏差値は、渋谷教育学園グループや聖光よりも低く設定されている。そういう意味では、三田国際も、中高一貫生の一期生が卒業する2020年度に上昇気流に乗ることも可能だ。
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★御三家の崩壊は、塾歴社会の張本人自らが促進してしまっている。三田国際はSAPIXで認められることが、21世紀型教育の勢いに拍車をかけると戦略的に判断しているのだろう。
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★現状SAPIXの創造的破壊は、質よりも量のようだ。このパラドキシカルな塾歴社会を質と量の統合により三田国際が無化する時は近いのか。そのとき、キーパーソンは大橋学園長と田中教頭ということになろう。
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