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2019年中学入試の新フレーム(139) 和洋九段女子 生徒はのびやかに学ぶ。(4)

★小口先生の中1の地理の授業も、もちろん、PBLスタイルである。ただし、今回のアクティビティ(活動)は、地理学の構造を知るマッピングである。
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★地理を学ぶのに必要な要素は何か、マインドマップを描いて、ディスカッションしている様子はよく見るが、小口先生は、プレゼンテーションアプリを使って、地理学に必要なものを取り込んでみる作業を通して行っていた。
★グラフや図、表,、地図などを取り込む際に、データのグラフ化やタイトルなどの視点を生徒は意識をする。プレゼンテーションアプリの使い方を学んでいるのだが、同時に地理学のフレーム=構造を体得するという一石二鳥のPBL。
★狐塚先生の中2の理科も、もちろんPBL型授業だが、アクティビティは「講義→実験」のループ。
★講義というものをアクティビティとして認識しなおし、PBL授業の中に埋め込めば、立派なアクティブラーニングになるというのがハーバード大学流儀でもある。要は講義だけというのが生徒の思考脳を活性化しないということなのである。変化をつけることは肝要。
★理科の実験は、生徒はワークシートを読んで、実験の目的やその方法を学び、狐塚先生は、本当に生徒がこまったときだけ、サポートするというファシリテーターの役割を果たしていた。
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★化学変化によって質量はどのように変化するのかを実験で検証していく。いくつかの溶液で試していくことによって、帰納法的にある法則として一般化するプロセスを体得するPBL授業である。
★地理学にしても科学にしても、PBLという創意工夫された学びを体験できるからこそ、現象の背景に見え隠れする法則や構造を発見できる。自ら発見した法則と知識として教えられる法則とでは、同じものでも、応用力・発想力に違いがでてくるものである。

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