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2019年中学入試の新フレーム(140) 和洋九段女子 生徒はのびやかに学ぶ。ハーバード大流儀のアクティブラーニングに匹敵。(了)

★和洋九段女子のPBL授業で、生徒が、知識のネットワークを構築することから論理的思考、創造的思考、共感的コミュニケーション、社会貢献への気遣いまで広く深く学ぶことができるのには、理由がある。
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(左から、校長中込先生、入試広報室長川上先生、教頭新井先生。)
★21世紀教育に舵を切った3年前から、ルーブリックも同時に創り始めた。暗黙知として先生方の内面にある能力資質の基準や思考力・思考スキルの基準というものを可視化した。その過程で、新しい考え方も発見して統合された。
★2年目は、まず教師の間で、検証が続いた。その検証の過程で、先生方はPBL授業でルーブルックを意識しながら授業デザインを行っていくことになったと新井教頭は語る。
★そしてさらに、新井教頭は、「3年目になった今年、いよいよルーブリックを教師と生徒が共有するようになりました。これによって、生徒自身もルーブリックを意識しながら自分の学びの特徴を振り返ることができるようになるし、教師もフィードバックしやすくなりました」というのだ。もちろん、始まったばかりなので、これから検証して改善していく必要はあるということだ。
★校長中込先生は、「生徒1人ひとりタブレットを持っているから、リーブリックを意識するだけではなく、データでリアルタイムに可視化できる。技術的にはできるので、データエビデンスを教師と生徒が共有しながら学びを豊かにしていけるようにしたい」と意欲的である。
★川上先生は、入試広報室長として、ここで言語化されたことを再度図式化するために、「スクライビング」という21世紀型教育機構の研修アクティブティをやってみたいということで、クイックライティングという手法と合わせてやってみた。
★すると、3人とも和洋九段女子のPBLの理念やプログラム手法が共有されていることが分かったと同時に、ハーバード流儀のアクティブラーニングの考え方と照らし合わせても、引けを取らないということに気づく結果となった。
★これらのことは、いずれリーフレットとかプレゼンテーションツールに可視化されて公開されていくことだろう。楽しみである。

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