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2019年中学入試の新フレーム(147) アサンプション国際 PBLプロジェクト 深いPBLリサーチ&イノベーションへ

★アサンプション国際中高は、21世紀型教育改革3年目。イマージョン教育では、PBL100%、探究の授業でもPBL100%という状況になってきた。そして、画竜点睛を欠かないためにもPBLプロジェクトが最初の渦づくりを始めている。普段の授業もPBL100%にしようというのだ。
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(PBLプロジェクトリーダー瓶割先生は数学の教諭でもある。数学でPBLを行える学校がソサイエティ5.0に転換している近未来ではサバイブできる。)
★アサンプションのPBLプロジェクトチームは、授業のPBLのリサーチ&イノベーションのフォームをつくりあげつつある。これは「学習する組織」の形成の1つのモデルになると思う。
★教師はとにかく忙しい。だから全体教員研修をやるにも年に数回である。しかも、全体だからトピックは最大公約数のものが選択される場合が多く、1人ひとりの問題意識に寄り添えない。
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(廣田先生のオールイングリッシュの授業は圧巻かつおもしろい。いつもジレンマシミュレーション問題から論理的思考×創造的思考を英語でトレーニングする一般の英語の授業。)
★そこで、アサンプション国際は、小さな渦を生み出して、その渦が自分の意志で参加することを工面して自由参加するゲスト方式を取り始めた。リーダーの瓶割先生は、その俊敏力をいかし、1人ひとりの先生方と立ち話などの対話をして理解を広げている。その姿は、シリコンバレーのイノベーティブでアーティスティックなスタッフさながら。
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★プロジェクトチームは、授業リサーチをし、そのあとリフレクションのミーティングを行う。そこでは、21世紀型教育機構の創発型スクライビングディスカッションとフィードバックを行っていく。
★この創発型スクライビングで、気づきが生まれるから、それが新たなPBLのプロトタイプを生み出すイノベーティブな雰囲気をつくる。もちろん、そのプロトタイプは、授業リサーチとスクライビングディスカッションによって、リファインされては脱構築されるわけだ。だからこそイノベーティブなのである。
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★授業リサーチ(実践)とスクライビングディスカッション(分析・理論)が連動する「学習する組織」を創ることは多くの学校でできるものではない。これができるには、「思考コード」(メタルーブリックというメタ認知的な基準)ができている前提があるからだ。
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★プロジェクトチームのメンバーは、思考コードをフローチャートに位置づけながら授業デザインをして実践する。私の方では、その授業実践を、ハーバード大学のアクティビティタイプやIBA先生の学びのパターンランゲージなども活用しながら、フローチャートを作りながらモニタリングリサーチを行っていく。
★そして、放課後、7分間で授業のストーリーを先生が語り、同僚性を発揮するためにも、同僚がスクライビングをしていく。そのあと、学びのスタイル、思考コード、思考スキルを重ねていく。そうすると思考コードのシークエンスができるから、生徒の思考が高次に挑戦したかどうか、成長ジャンプはあったかなどが分析できてくる。
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★そして、振り返りディスカッション。ここで新たな挑戦のアイデアが創発される。そのあと、私の方でモニタリングしたフローチャートを公表し、プロジェクトチームのアイデアと比較する。相違点と共通点がでてくるから、実践的で次への可能性を瞬間的に共有できる。
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★授業リサーチ(授業見学だが、一般的なものとは質的に全く違う)→創発型スクライビング&ディスカッション→フィードバックという一連のリサーチ&イノベーションができるアサンプションのPBLプロジェクトチームは、まだ小さいけれど立派な「学習する組織」に成長している。
★この小さな渦が、自由な参加者を増やしていくことによって、トルネードになるだろう。今回の授業リサーチでも、プロジェクトメンバー以外の先生方が参加していた。
★PBLのイノベーションは、どんな道具を使うかより前に、生徒1人ひとりの最近接発達領域の発見の場づくりの方法であり、その場は、実はフィードバックやリフレクションのループを授業の中にどれだけ内蔵できるかにかかっている。
★多くの授業の場合、道具を多用しても、このループが内蔵されていないから、知識・理解のA軸思考で終わてしまい、創造的思考にジャンプできない生徒が多い。やはり、アサンプションのプロジェクトチームのように、生徒が自らの可能性を未来に投げる希望のプロジェクトである授業を創発できるのは、生徒にとって価値あるコトではないだろうか。

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