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2019年中学入試の新フレーム(148) 工学院大学附属中学 生徒の未来を創る学校説明会

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(日常の学園生活も、創発型対話に満ちている工学院。写真はサイトから。)
★生徒にとって、時代はソサイエティ5.0とかグローバル教育3.0などのキーワードで象徴される新しい転換期にある。高度な英語、高次思考、STEAM、とくに数学とアートの学びは欠かせない。
★そのために、ハイブリッドクラス、つまり各コースの特徴を生かしながらも、ベースは知のインタフェース(教科横断型と言われているものと重なる部分もあるが、工学院はそもそも教科の枠で学びを構成していない。もっといえば、英語科のCLILの挑戦などわかりやすいだろう。)のシステムになっている。
★専門的な領域にシフトするのは、高校からで、高校のコースは4つになる。つまり、ハイブリッドサイエンスコース(医歯薬理工)が加わるのである。
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★昨今の医療分野は、実に複雑で、多様な分野が協働して研究が進んでいる。工学的な視点、物理的な視点、生物学的視点、バイオ心理学的視点など複合的な領域も必要となる。2020年の大学入試改革によって、 一般入試は高度な英語力や高次思考力を要するわけだが、実はそれよりも、学習履歴を重視する入試が増えてくるというところが改革の本意である。
★そこでは、各教科の力では収まらない知のインターフェース的なものの見方・考え方が問われる。「探究」という活動でそれは身に着けられるはずというのが、改革に伴う学習指導要領の改訂の要諦である。
★三田国際は、いちはやくここに焦点をあてて、2019年から中学でもメディカルサイエンステクノロジークラス(MST)を開設する。三田国際は、米国型の実用主義的カリキュラムマネジメントだから、端的なコース分化主義。わかりやすいので高人気である。
★一方、工学院はヨーロッパ主義と日本主義と米国主義が融合しているから、リベラルアーツ主義になってしまう。これが知のインタフェースを生み出すエネルギーになっている。もっとも、これは、米国でもUCLA、MITやスタンフォードは大好きなのだが。
★ともあれ、そんなわけで、深いリベラルアーツ型のカリキュラムが中学で、専門的なコースは高校になってからというのが、工学院の特徴だ。実用主義vs本質主義。どちらに軍配があがるのだろうか?今のところエリア的にも優位な三田国際の大人気に工学院は押され気味であるが、本質主義を求める保護者もまだまだ存在する。存在してくれなければ、日本の未来はかなり危機的になるのだが、とにもかくにも、八王子の桃源郷工学院にでかけてみてはどうだろうか。
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★中学校の授業は100%PBLである。そのエッセンスを思考力セミナーや4つの体験授業で堪能できる。

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