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2019年中学入試の新フレーム(150) 和洋九段女子のグローバルマインドの重要性

★昨日、首都圏模試センターの創発会議に参加して、終了後帰途につこうとしていたら、これから和洋九段女子に取材に行くからいっしょに行きませんかと誘われた。先週、和洋九段女子が先鋭的な21世紀型教育を行っている授業を見学したばかりだったが、さらに新たな発見があるのではないかと思い、同行することにした。
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★そしてやはり、首都圏模試センターの方々の多角的な観点及び多層なデータから3ポリシー全体にわたるインタビューをするそのやりとりを聞いていて、新たな気づきをいただいた。私がこれまで見てきたのは、授業におけるC1英語の学び、PBLという授業、授業の中でICTがどのように活用されているかだったが、今回その授業のベクトルを支える両軸が明快に見えたような気がした。
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(図は、先生方の話を聞いていて、思い浮かんだものを描いた。本間の独断と偏見ではある。)
★和洋九段女子は、グローバル教育を行っていて、その教育の評価は高い。一般に、よくグローバルな視野や精神は、まず自国の文化を知ったうえで、異文化を受け入れることだと言われているが、その実際の教育活動は、語学研修や留学する事前学習で、日本文化を学び直し、異文化に旅立つ準備をするというものが主流である 。
★しかし、同校の場合は、中高6年間のカリキュラムやプログラムの中に、日本文化を学ぶプログラム、そしてそのプログラムにぴたっと照合するように海外の文化を学ぶプログラムが行われている。
★いわば、和学の精神と洋学の精神が、どの局面でも線対称のように存在しているのである。茶道とティーセレモニー、東洋思想と西洋思想、東洋医学と西洋医学、東洋建築と西洋建築、東洋の音楽と西洋の音楽、東洋美術と西洋美術・・・というように。
★そして、もちろん、行き着くところは東洋とか西洋というような分け方を越境するグローバルマインドである。
★このマインドをベースに生徒はキャリアデザインをしていくことができる。
★このような全体の中に、C1英語の教育、PBL、ICTが位置づけられているという3ポリシーの構築力に感動した。これは一朝一夕では形成できない。まさに革新的に伝統が持続可能になる私学の教育の在り方なのだと気づいた。
★そして、この大きな図面にしたがって、アドミッションポリシーとしての多様な入試問題を2019年実施するという。その発表は近日中だそうである。

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