2019年中学入試の新フレーム(159) 人気の学校の特徴
★今年も併願戦略を立てるために学校情報を収集しようと、受験生・保護者は本格的にリサーチしている。私立中学は、多様多彩な創意工夫をしたプログラムやカリキュラムをつくっているので、どこを選ぶか迷うこともあるだろう。
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★迷ったときは、シンプルに考えてみるのもよい。そもそも人気のある学校は、それぞれ特色ある教育を行っているが、あるシンプルな共通した特徴があるものである。
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(三田国際の田中教頭の授業の仕掛けは、ループになっていることを丁寧に説明する。生生徒1人ひとりどこのループで躓いても、そこで止まることなく、違う道を通りつつ、躓いたところあとからもう一度チャンレンジできる仕掛けになっているのである。)
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★それは、≪ポジティブなマインドベースの教育イノベーションをシステム思考というループを織り込んだ授業として行っている学校≫である。
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★人がこういうところがいいですねというと、いや違うといったん否定して、その学校の教育イノベーションについて説明する学校があるが、東大の実績でも出ていない限り、そういう学校はまず人気がでない。
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★それにそういう学校の教育イノベーションは、自前のモノではなく、外部からパッケージをそのまま持ち込み、アレンジすらしていない場合が多い。
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★しかも、わかりやすさを追究したいと直線的なリニアなプログラムを描く授業やプログラムの説明をする。
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★要するにこちらが、厳密に話しているのではなく、かなり幅を持たして話していたり、メタファーで話しているのに、文字通り受けとめ、否定するというネガティブな反応は、他者に対して寛容な構えがないということだ。端的に視野が狭いということ。
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★こちらがいいですねといったとき、もしかしたらズレているかもしれない。しかし、それでも、ありがとうございます。自信がつきました。ところで、こういう考え方もあると思うのですが、こちらはどうですか?と対話の連続性を大切にする学校は、やはり人気があるものだ。
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★おもてなしとかウェルカムの精神があるところは、イノベーションを生み出す開放的な精神に満ちている学校である。
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★ループと言っても、デザイン的にサークル上になっていればよいというものでも。ぐじゃぐじゃ描いて、なんかアーティスティックな感覚でいても、それは有機的なシステム思考になっていなければ、実効性がない。
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★というわけで、ポジティブマインドで、ループが論理的に(アルゴリズムとして)組み立てられてるシステム思考を全教員がトレーニングしている学校は、魅力的な光を放っているものである。
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