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【C軸思考】 生徒の成長支援ループ

★首都圏模試センターや幾つかの学校で生徒の成長支援ループシステムをつくるお手伝いをしている。簡単なロジックなのだが、一般には、相変わらず経験と勘で生徒の成長を支援しているのが現場である。
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★eポートフォリオに先駆けて行ってきた。しかし、首都圏模試センター以外はなかなか実現しない。首都圏模試センターは、このループができあがっていて、あとは塾の先生方が使うかどうかだけである。
★このループで、GLICCで、私は面談などを行い、やはり手ごたえを感じているわけである。これは実現可能だし、一握りの生徒だけではなく、多くの生徒が成長できると確信を抱いている。
★ところが、学校現場ではなかなかうまくいかない。それは「思考コード」「思考スキル」「発想スキル」のメタ認知が学内で共有されていないためだ。シェアリングのために、私は先生方と創発型スクライビングワークショップをやっている。
★このメタ認知のコードができていないと、あまりに膨大な情報があふれ、収拾がつかなくなる。データベースも実はうまくできない。
★教師が授業で実感した生徒の成長の状況。それは認知的能力と非認知的能力、協働性や多様性など複眼的に感じるのだが、それをデータ解析で出すことも、メタ認知コードができていれば、可能である。
★実感とデータを照合し、見逃しているところに気づくこともある。実感だけだと、この気づきを成長支援のテコにする機会を損失する。
★実感だけでよいのだと教師万能感を振り回している教師のいる学校は、生徒の未来を価値あるものにできない。教師の手のひらで思考するよい子ちゃんはいっぱいできるだろうが。
★これからの教育環境の選択には、このようなデータと実感の照合を可能にできる教育システムの革新を行っているところを選びたい。思考コードなどのメタ認知コードをつくっている学校は、この意識がある。
★システム化までされていなくても、教師一人ひとりが、このような意識を持っているところは、将来性がある。
★というのは、生徒1人ひとり個を大切にした成長支援には、もはや多様な情報からデータマイニグすることが必要である。AI社会に成れば、このことはもっと求められるようになるだろう。しかし、そこにいきつくまでの過渡期はどうするのか。生徒の成長は、いまここで起こるのである。

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