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【C軸思考】日本Microsoft 6つの能力=Future-ready skills発表 思考スキルとの違い(2)

★「議論しあう力」「協働しあう力」「疑問を残さない思考性」「創造性」「好奇心」「計算論的思考」の6つからなる「Future-ready skills(フューチャー レディ スキルズ)」のうち「計算論的思考能力」について、少し考えてみよう。
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★マイクロソフトの一部公開しているルーブリックによると、計算論的思考能力は、「大量のデータを分析し、グラフ化などして、エビデンスに基づいた説明ができる」とある。
★どうやって、データ分析するのか?Excelの使い方をマスターするとばっちりとなる。グラフ化は?これもExcelが自動的にやってくれる。エビデンスに基づいて説明するは?
★ここにくると、自動的にはやってくれない。AIワトソン君でも使えばやってくれるだろう。だから、この計算論理的思考能力には、プログラミングができることとなっている。
★つまり、アルゴリズムを論理的に作成できることということ。
★これも、プログラミングをアイコンでできるアプリはいっぱい世にあるから、それを使えばよいということになる。
★実に便利な世の中だ。しかし、データ分析をするというのは、「比較・対照スキル」「相関関係(根拠理由)スキル」「カテゴライズスキル」などを活用する。
★グラフ化もこれらのスキルに「置き換えスキル」を追加する。
★説明するとなると、これらのスキルにさらに「時間スキル」「変換スキル」が必要というコトになる。
★それからアルゴリズムを作成するとなると、「ifスキル」という批判的思考が必要になる。さらに、変数を持ち出す必要があるから、「変換スキル」は重要。
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(今回の号は、保存版の価値あり。)
★かくして、データ分析などはB軸思考でよいが、アルゴリズムはC軸思考が必要になる。
★そして、アルゴリズムの場合、「もし知識がわからなくなったら~」というループを埋め込み、知識のネットワークを広げるA軸思考も包含する。
★こうやって、「思考スキル」の観点から眺めると、6つの能力すべてに活用できるのが「思考スキル」ということになる。それゆえメタ認知的なスキルなのである。
★この計算論理的思考は、アルゴリズムの側面からみると、実はリベラルアーツであり、その現代化がSTEAM×哲学であることもわかるであろう。STEMにArtsが加わるのは、美学と技術を意味する。美学は哲学であるもから、そういう意味では、リベラルアーツの現代化は、STEAMに置き換えることができるかもしれない。

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