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【聖学院 生徒の未来を創るコンフォートゾーン(1)】

★昨日、授業と会議が終わって、18時ころに「学び合い」のプロジェクトに先生方は集まってきた。このプロジェクトは、21教育企画部長児浦先生が座長。参加するかどうかは、先生方の自由意志で、ゆるやかな勉強会である。
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★プログラムは基本は、1人の先生が自分の授業のストーリーを語り、それを他教科の先生がフローチャートとしてスクライビングして再現する。
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★さらに、学習スタイルの分析や聖学院メタルーブリックで分析をする。参加した先生方がディスカッションを重ねていくのだ。
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★今回は理科の早川先生の中2の授業。化学式の学びが中心だった。参加した先生方は、他教科の先生方もたくさんいたので、化学式の学びの方法論を語り合うものではない。
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★1つの授業を、聖学院の学びの軸であるメタ・ルーブリックなどによって分析することで、聖学院としての授業の輪郭をシェアすることが目的のようだ。そして、その輪郭を語り合っているうちに、どの教科でも共通して生徒が躓く最近接発達領域が見えてくる。
★そして、いつしか、その領域を生徒がジャンプできるようにするには、自分たちは何をすべきなのかという話題に移行していく。
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★ポストイットをリフレクションシートとして活用していくことで、自然と湧き出てくるプロセスが生まれてくる。自然と湧き出るかどうかは、なかなか難しいので、プログラムは、毎回柔軟に変えられ、アップデートされていく。
★また最近は、後半に、内田先生がファシリテーター役で、リフレクションカードを使って、相互に自分の生徒とのかかわり合いを自己開示して、シェアしていく心地よい時間が埋め込まれている。
★この児浦先生が座長のプロジェクトは、顕在的な授業方法を学ぶ場であるというよりは、先生方1人ひとりが、聖学院の内在的な授業システムをいったん可視化して、再び自分の内なる魂に折り返す過程でもある。
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★かくして、聖学院の授業は、同じ1時間でも無限の学びの時空に誘うかけがえなのない知の居場所となる。
★この居場所はとても繊細で、ちょっとでも不安や恐れが忍び寄ると崩れていく。だから、定期的に先生方は集まって、生徒にとって知のコンフォートゾーンが持続可能になっているかどうか相互に確認し、エールを贈り合うのである。 

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