【変わる】 静岡聖光学院副校長星野明宏先生 時代の変化・教育の変化・市場の変化を生み出す(了)テレビ東京 教育とマーケットの新しい切り口
★水上氏は静岡雙葉出身ということもあって、もともと静岡聖光の画期的な改革の動きにも注目していた。特に星野先生が、静岡聖光の改革だけを遂行するのではなく、そのことが静岡全体に影響が及び、ドリームシティー静岡を生み出すグローバルリーダーを育てる信念を持っていることに共鳴しているように見えた。
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★首都圏だけが変わっても、日本全体の善き変化につながらなければ、実はマーケットとして成功しているとはいえない。本当に2020年大学入試改革や学習指導要領が、21世紀型教育に変化していくのであれば、自ずとマーケットも大きく変わっていくはずである。マーケットにとって、良いものは良いし、真理は真理なのであるから。
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(テレビ東京のスタジオ)
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★教育とマーケット。これをセットにしてきちんと全体を把握するメディアは、意外と今までない。特に中学入試を市場とみなして教育との関連を取材している番組を見た記憶がない。
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★私立中高一貫校の番組といえば、大学入試改革や学習指導要領改訂に対応する授業やカリキュラムの変化のケースを放映するものが中心となるし、あるいは入試シーズンに入試情報を発信する番組が多くなるといった感じだ。
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★ところが、教育は、ステークホルダーという言葉が最近語られるようになったように、教師と生徒という人材だけではなく、教科書、教材、ICTインフラ、ICTシステム、学習ツール、机や椅子などのファシリティー、建築、テスト、教育旅行など多くの業者との取引をしている。また、取引をしていないが、生徒募集や大学進学のところで、学校の代替サポート業が広がっている。塾や予備校である。さらに、学校に通うには交通機関を利用する。
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★いわば教育も大きな経済コミュニティなのである。ということは、教育が大幅に変われば、そのコミュニティのあらゆる局面が変化する。言うまでもないことだが、マーケットの変容変質が起こるのである。
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★20世紀型教育コミュニティは、東大を頂点とする学歴社会マーケットだった。塾もそれに対応して塾歴社会マーケットが展開しているぐらいだ。
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★ところが、この学歴社会マーケットの中で偏差値が振るわない学校が、高偏差値の学校よりも生徒に質の高い教育サービスを提供し、子どもの未来の価値を確実に生む可能性がでてきた。よって、受験生の保護者の投資先の選択が、偏差値基準ではなく、どのような思考力、どのような感性、どのようなコミュニケーション能力、つまり21世紀型能力を身につけられるかどうかという新しい基準で行われるようになってきた。
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★その基準がルーブリックや思考コードであるなどという事例を星野先生はタブレットからデータを引き出して語った。水上氏も教育の変化とマーケットの変化の進行状態や広がり具合について多角的に切り込んでいた。
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★教育とマーケットの関係全体を俯瞰できるかどうか水上氏の脳が回転している音が響いてきた。いよいよ教育とマーケットの変化のシナジー効果が目に見える形として世に出る日も近いのかもしれない。
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★もしその相乗効果があるという実感が世間に伝わったら、日本の経済は一気呵成に活況を帯びるだろう。要するに企業が思い切り動き出すことになる。
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