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【聖学院 生徒の未来を創るコンフォートゾーン(2)】

★聖学院の学び合いのプロジェクトに参加して、自分の概念が違っていたというコトに気づいた。それは「コンフォートゾーン」という言葉の意味だ。
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(共感的な雰囲気が広がる聖学院の同僚性)
★私自身は、ピーター・M・センゲの「最強組織の法則」という書籍で「学習する組織」を学んだ時に、この言葉を勝手にあてはめていたようだ。どういうことかというと、現実とビジョンは必ずしも一致しているわけではない。
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★なんとか一致や統合ができないかと、現実とビジョンの間に緊張が走る。ほどよい緊張だと統合へのアイデアが生まれるから、ピーター・M・センゲは、それをクリエイティブ・テンションと呼んでいると思っていた。
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★だから、乖離しすぎるとパニックになり、現実にのみひきこもると安全地帯にいるだけで、何も生まれない。つまり、その安全地帯をコンフォートゾーンだと思っていた。
★スタンフォード大学のチームのデザイン思考のワークショップに参加した時も、コンフォートゾーンから出てきてくださいという言葉が時々あったので、私の使い方に疑いを持たなかった。
★しかし、聖学院の先生方のディスカッションの様子を見ていると、どうやらこのコンフォートゾーンは共感的なコミュニケーションの場であり、だからこそ自由な発想を生かせる場なのだと。
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★入学時、意識しているかしていないかの違いはあるが、生徒は多かれ少なかれ不安というパニックの状態にある。そこはネガティブファンタジーが蔓延している。もちろん、希望で満ちているのだが、その背景にネガティブファンタジーが深く広がっている場合が多い。どうも学歴社会や塾歴社会では、そこは見えないからあえて見ようとしない。
★たしかに、そこは繊細な領域だから、直接触れたり無理やり剥いだりしないほうがよい。
★しかし、だからといって、この状態を放置しておいて、すぐにクリエイティブテンションをテクニカルに生成しようとしても、両極が引き合わないことには、何も生まれない。
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★それなのに、無理をしようとすると、かえってパニックは増長する。だから、聖学院の先生方は、その生徒の不安というかパニックの状態をまず受け入れる。そうすることで、コンフォートゾーンがそこに生まれる。
★パニックや不安な気持ちは、ある意味危険を察知するセンサーでもあるからある程度あるのは仕方がないが、聖学院に入学すると、まずはストレスが低くなったり、癒されたりする。それは、コンフォートゾーンを意識して生み出そうとする先生方がいるからだ。
★そして、両極ができるから、そこに初めてクリエイティブテンションが生まれる。それは外から与えられたものではなく、生徒自身の内面に生まれる。
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★そうすると、今度は生徒自身の内なるコンフォートゾーンも出来上がる。すると、パニックや不安は、その対象であった壁や境界線を突破するというブレイクスルーに変質する。
★この突破力こそ、未来を創るエネルギーだし、結果的に未来を創る入り口が大学受験だったとしたら、それも乗り越えることができる。
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★聖学院の6年間一貫教育は、生徒の中の「パニック、コンフォートゾーンの相互関係」が変換=成長していくのをサポートする有機的な複雑系システムになっているのではないか。そんなイメージが湧いてきた学び合いであった。

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