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【対話】ファシリテーターの重要な役割➄

★今回のディスカッションワークショップのディスカッションの雰囲気やレベルがどうなっていくのか、その変容のイメージを生み出す時に参考にした考え方は、デヴィッド・ボームの「対話について」とZENの「十牛図」だった。つまり、量子力学とマインドフルネス。
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★21世紀型教育機構加盟校は、普段の授業はPBLに挑戦している。香里ヌヴェール学院の学院長石川一郎先生は、「100%PBL宣言」をしているぐらいだ。
★PBLの中には、いろいろな道具立てや手法が活用されるが、ディスカッションや対話が展開することは共通である。というよりも、このディスカッションや対話が思考や学びの根源的な知の泉なのである。
★ところが、ディスカッションが抑圧的だったり、事実の共有だけで終わっていたら、その泉は発見されないままで終わる。
★また、そこにいるメンバーがみな自分探しをして、苦しみ悲しみもがいていたら、知の泉は湧いてこない。
★PBLが楽しくて創発的なのは、ディスかションや対話が、ボームの考えるような化学変化がこんこんと内側から湧き出る対話の内蔵構造を創り上げるのがポイントだし、そうなるには、十牛図の最終ステージにいくのが万全である。
★もちろん、内蔵構造は、はじめからあるわけではないし、急にできるわけではない。だからファシリテーターが内蔵構造をワークショップのときに、みんなで仮設を建てられるように気遣うのである。
★十牛図の最終ステージにいたっては、ZENにおいては「悟り」の境地である。そんな境地に達している人間がどれだけいるのか。日々苦しみ悩みもがき、高ストレスの中に没入しているのが通常ではないか。
★だから、一瞬ではあるが、高みに上って俗に還るマインドフルネスな対話の雰囲気を生成するのがファシリテーターの重要な役割なのである。
★それには、ファシリテーター同士の対話している姿がロールモデルとしてその場に広がっていなくてはならない。しなやかで柔らかいチームワークが、抑圧的な雰囲気を解き、事実から次の世界へ旅立つ安心感や勇気を生み出すのである。
★今回のファシリテーターは。思考コード(ルーブリック)やツール、スキル、発想といった共通の認識があったから、頑なになることもなかったし、柔軟に軌道修正しながら、ディスカッションWSをサポートできた。
★また、参加者もその雰囲気に共鳴共感共共振する高感度な何かを有していた。この瞬間がいつまでも続けばよいのにという気持ちをみな抱いたことは確かだった。
★しかし、カウンシルが終了し、日常に戻ると、内蔵構造の仮設は解体され、最終ステージからは降りなければならない。
★かくして、“How does a moment last forever?”の響きは永遠の課題を問いかける旋律として歌い継がれるのだろう。その旋律は、量子力学とマインドフルネスの感じ方考え方がベースの対話で奏でられるのだから。

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