【八千代松陰】千葉から世界を変える(3) 知のトルネード
★この渦は、廊下を歩くことによって、集中思考と拡散思考を生み出す想像力が湧き出る空間。ここで中学生は毎日学園生活をおくっているのである。
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★そして、各教室にはいると、そこは習熟度授業が展開している。原則同時間同学年同教科を習熟度で行うわけだから、他校のように一人の教師が時間をズラして、何クラスも授業するというわけにはいかない。それだけ教師の数が必要になる。人材力への投資が半端ないのである。
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★また、習熟度によって、成績の競争をしようというわけではない。クラスによって、理解のステップをスモールステップにするのか、ジャンプに挑戦するステップにするのか先生方は創意工夫している。
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★したがって、ヴィゴツキーのいう「最近接発達領域」を意識せざるを得ない授業展開になる。これによって、生徒1人ひとりが、集中思考と拡散思考を行ったり来たりできるようになる。また、インサイドとアウトサイドの境界線を越境できるようになる。だから、入学時の偏差値にかかわりなく、生徒1人ひとりは伸びるのである。
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★つまり、成長曲線は、ホッケースティック曲線と呼ばれるように、最初はなだらかに成長していくが、ある時に急激に上昇するのである。
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★授業は、生徒1人ひとりクロムブックを活用できる環境であるから、建築空間だけではなく、サイバースペース上でも、インサイドとアウトサイドを往復できるバーチャル空間が広がっている。
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★グーグルクラスルームの活用がそれを促進している。インターネットで世界につながり、グーグルクラスルームで、学内の教師と生徒とつながっている。アウトサイドとインサイドの両方をつなぐ役割が、生徒1人ひとりによって果たされる環境が整っている。
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★授業はレクチャー型のものもあり、アクティブラーニング型のもある。カリキュラムによって、変幻自在に教師が創意工夫しながら授業をデザインする。
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★スピーキングのトレーニングは、TOEFLのインディペンデントスピーチのスタイルで個別に行われていた。
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★かくして、授業におけるマインドスペース、キャンパスというリアルスペース、Webというサイバースペースという複合的な 空間で、集中思考と拡散思考を行ったり来たり、インサイドとアウトサイドを行ったり来たりすることによって、知のトルネードが巻き起こっている。
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