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【学校選択×学力モニタリング】(05)帰国生枠大学入試小論文をきっかけに

★帰国生が大学を選ぶ場合、帰国生枠は限られているから、大学を選ぶというより学部学科で何を学びたいかを明快にするところがアルファーでありオメガである。
GLICCを主宰している鈴木裕之代表は、毎年6月くらいから9月までは、私立大学の帰国生枠入試の対策を、夏季中に帰国してきた生徒と行っている。10月以降は、長丁場になるが国立大学の対策となる。
★首都圏模試センターリサーチフェローでもあって、中学から大学まで、帰国生枠入試の第一人者。なんといってもIBティーチャーも行っているぐらいだから、首都圏模試センターでも、帰国生入試の内容まで踏み込んだ情報を頼りにされている。
★上智大学の吉田研作教授のインタビューもやってのけている。ネイティブスピーカーの講師とのネットワークもあり、かえつ有明のアレックス先生などとは哲学関係のディスカッションをよくやっている。
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★そして、おもしろいのは、鈴木代表は、英語と小論文に明るいだけではなく、ICTも自在にこなす。IBの生徒や帰国生とは、オンラインチュータリングもやっているから、インフラストラクションとしてのICT、アプリとしてのICT、クラウド上のプラットフォームなどトータルなWeb知識力と適用力を持っている。
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★そんなこともあって、新しい学びのアドバイスを複数の学校で行っていて、氏がかかわるところは、たいていは右肩あがりである。帰国生も駿台など大手予備校にいかずに、口コミで鈴木氏のもとにやってくるのは、実績がよいこともあるが、少人数でディスカッション中心の学びとWebの活用のPBLをやっていくからである。東大や一橋、筑波、金沢、早稲田、慶応、上智、MARCHなどが当たり前という評判やIBJapanese満点とるには鈴木先生にコーチングしてもらうとよいという評判がかけめぐっている。
★IBの大御所たちからも、相談を受けるぐらいだ。
★というわけで、私はいつも、鈴木氏とブレストしてもらうわけだ。結構、ボケとツッコミのやりとりで、すぐには意気投合はしない。あるとき、ああっ!それそれ!となるわけだ。
★今回も、プラットフォーム【CANVAS】を鈴木氏は活用していて、私もワークショップを何回かコラボするから、使うのだが、まだ道具としての機能としてしか活用していない自分が不満だった。
★鈴木氏は、まあそのうちに本間さんのことだから思いつきますよと言われ1年以上たった。そして、今回5回連続ワークショップを行いながら、あっ!と思うコトが生まれてきた。今回の帰国生が、ディスカッションやプレゼン、ICT、オンライン、思考戦略や思考戦術について組み立てる姿勢、リフレクションに対する集中度などなど新しい学びの構えができているということもあった。それからポストイットが意外にもシステム思考を促進するというコトもわかった。このようなことは、帰国生の特徴というより、時代がそうさせているということもある。海外では、新しい学びの方法は、日本に比べ、加速度的に進化しているのだろう。
★いずれにしても、≪授業での対話-CANVASでの対話≫が、思考の内蔵システムを創り出す契機になるという感覚が生まれてきたのだ。つまり、リアルな対話とサイバーな対話では、授業というリアルなはずの対話が、バーチャルにシフトする。バーチャルなはずの対話がリアルにシフトする。このループが、授業という見える化された思考のプロセスが、丸ごと生徒ぞれぞれの内蔵システムとして暗黙知化していくのである。
★そんなことを鈴木氏とディスカッションしているわけだが、だとしたらCANVASのピアレビューやシェアリング機能を、このときに活用してはどうかなど、いろいろなアイデアが生まれてくる。生徒もCANVASをポートフォリオやプロセスフォリオとして活用するから、もっと使い勝手をよくするアイデアを投げてくれる。
★しかし、このやり取り自体が、学び方のモニタリングなのだ。もはや、学びのセルフモニタリングやセルフマネジメントにICTは欠かせない。もちろん、スマホでできてしまう。

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