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2019年中学入試の新フレーム(164) 経産省 2019年の私立中学入試の動向を支持!

★内容は、私立中高一貫校が挑戦している新しい学び、クリエイティブキャリアデザイン教育を支持する内容だった。つまり、21世紀型教育から出発することは当然だという内容。
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★なかなかいいなあと思ったのは、次のクダリ。
こうした変化の激しい社会において、個人が責任を伴う「自由」を手に入れて幸せに生きるには、「決 められたことを決められたとおりに行う力」以上に、「自分なりの問いを立てて、自分なりのやり方で、自分なり の答えにたどり着く探究をする力」や「一人一人の自由を互いに承認し合う感性」を持って、一人一人が、新 しい社会経済システムや生活環境を創り出す力を身に付けることが極めて重要になる。 
★イノベーションとは社会カイゼンのみならず、新しい政治経済システムをつくるところまでいく。そういう自由を!というのはわくわくする。 
★もっとも、どうやってやるの、それはみんなで考えようよ。「50センチ革命×越境×試行錯誤」と相変わらずソローガンでとまってしまう。そこは私立中高一貫校とは大きく違う。行動力、実行力のプランこそ重要であるからである。
★それに、次のクダリはわるくないが、危ない。
「課題先進国」日本は、こうした過去の成功パターンを頼りにできない環境で、課題の本質を見極め、 様々な分野の個人・組織の力を集めて試行錯誤を繰り返し、状況を変化させられるだろうか。地域や会社や役所の中は、そのような力を持つ「チェンジ・メイカー」達であふれているだろうか。
★やはりここに、「50センチ革命」という綺麗すぎる言説が、結局現状の社会構造のカイゼンで終わることが隠れているし、だれかをチェンジメーカーとしてスケープゴートにする生かさず殺さずの日本の伝統的権力がバッチリ隠れている。
★この提言は制度論ではないと言いながら、現状の制度をカイゼンして強化するメタ制度論としてのポジショニングが形成されている。
★私学の系譜は、この提言を大いに参考にして、進むだろうが、その進む道は、全く違う方向ということになろう。もっと具体的なイメージを生徒と保護者と共有することになる。それが2019年である。それは何か?
★ムーアの法則とメトカーフの法則の内蔵秩序化である。ボームの法則とでも呼ぼうか。あるいは、チェンジメーカーではなくワールドメーカーの輩出できる学びの環境をということだろうか。詳しくは、「エニグマ・セミナー」で。

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