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2019年中学入試の新フレーム(168) ワールドカップで、桐朋女子のコミスキ注目か。

★2018年FIFAワールドカップロシア大会における日本代表の活躍ぶりに世界が湧いたが、そんな折、桐朋女子の吉川陽大先生から、こんな記事を教えて頂いた。「香川真司も実践している?世界で輝くためのコミュニケーション・スキル(サカイク 2013年5月14日)」がそれだ。
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★その記事の中に次のようなクダリがある。
言語技術をベースにしたサッカー強国 福島(現在は静岡・御殿場で活動)と熊本・宇城、大阪の堺で活動するJFAアカデミーでは「コミュニケーション・スキル講座/言語技術」を授業として取り入れています。これはサッカーの練習とはまったく別に座学で行われていて、論理的に考える力を引出すベースになる言語技術を学ぶためのアプローチとして行われています。
★そして、このコミスキ(と選手たちは呼んでいる)こと言語技術の指導に当たったのが、三森ゆりか先生。桐朋女子のOGで、同校のコミスキの指導もしている。
★三森先生は、ドイツ留学時代のことをこう思い出している。
「私がドイツにいた時期はまさに西ドイツの全盛期。私が見たサッカーは、選手がみな論理で動いていました。実況や解説でも「論理的」という言葉が頻繁に出てくる」「考えてみればサッカー強国と呼ばれるドイツ、フランス、スペイン、オランダはみんなこういう教育を行なっている。帰国して強く感じたのは日本ではこういう教育が行われていないということです」
★なるほど、それで、ドルトムントに在籍している香川選手(この記事が書かれていた時はマンチェスターか?)もコミスキを身に着けているだろうということなのであろうが、元日本代表の中村俊輔も「夢をかなえるサッカーノート(文藝春秋)」を執筆している。知り合いのクラブに所属しているサッカー少年たちも、このサッカーノートをきっちりつけていると聞く。
★身体と言語が「コミスキ」でなんらかのカタチでつながっているということだろう。リベラルアーツの伝統のあるヨーロッパで生まれたサッカーなら、当然そのような仕組みが土台になってきたのだろう。
★今回大活躍した日本代表も、海外経験を積んだ代表選手もかなり多いから、コミスキを体得してきたということだろう。そこに緻密な戦略家西野監督率いるナショナルコーチングスタッフチームの存在が大きかったということか。
★しかしながら、4年後に日本代表が8強入り以上を狙うのであれば、日本でも独自のコミスキを開発しなければならないということか。すでにあるのだろうが、もっと本格的にということだと思う。
★となると、三森ゆりか先生のチームがまた脚光を浴びるということだろう。そして、このコミスキのルーツの1つに桐朋女子の教育があるということもまた注目されることになるだろう。
★まずは、9月22日の同校のコミスキを育成する教育実践のプレゼン会からその動きは始まるに違いない。

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