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2019年中学入試の新フレーム(172) 静岡聖光学院 世界一入りたい寮(2)

★6年前、島田寮部長は、静岡聖光学院の寮を世界で一番リーダーシップを発揮できる人材を輩出できるようなシステムにパラダイムチェンジしようと決意した。
★島田先生ご自身、他の学校でであるが、寮生活の体験者であり、ラグビーチームを率いてきた。今も静岡聖光学院のラグビー部を統括している。
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(左から、ハウスマスター渥美先生、KIDS CONFERENCEの主宰者大関さん、寮部長の島田先生)
★島田先生は、最終的には、完全に手放しても、自分で思考し、自分で意志決定し、壁を乗り越えていける人間になって欲しい。そういう人間力があれば、多くの仲間が互いにサポートし合いながら、今何が必要なのか、それが世界にどうかかかわるのか、最適な問題解決策が生まれてくると。
★ラグビーのキャプテンシーの考え方でもある。そして、イギリスのパブリックスクールが大切にしてきたジェントルマンとしてのエリートの精神でもある。もちろん、偏差値エリートの話なんかではない。
★副校長の星野先生も、ラグビーのコーチングスタッフを巻き込みながら、しなやかで強いチームをつくるGrowth Mindsetが得意である。島田先生といい、星野先生といい、筋金入りの組織づくりとリーダー育成のプロが内に外に大胆にかつ細心の気遣いをしながら動けるのだから、静岡聖光学院が変わるのは無理もない。
★そこにハウスマスター渥美先生という寮経験のOBがいるのである。島田先生も星野先生も、学内の先生方や生徒を巻き込んで、トルネードを生むコーチング手法は、ちょっと他の学校では、マネできない。そのトルネードの動きは、まるでドランゴンが天に昇るがごとしである。
★イギリスにも日本にもドラゴン伝説がある。ミヒャエル・エンデの著書「果てしない物語」では、ひ弱な子供バスチアンがたくましく成長するとき、ドラゴンがサポートする。仲間や賢者、勇者アトレイユなど多様な出会いをドラゴンととともに増やして、ファンタ―ジェンを救うのだが、その永遠の国は、もちろん子どもたち一人ひとりの内面にある。
★来年の夏、イートン・カレッジのラグビー部が、日本の高校のラグビー部と試合をしに来るが、その拠点が静岡聖光学院である。
★すでにマレーカレッジとの国際科学交流は始まっている。副教頭田代先生と国際交流リーダーの佐々木先生が生徒と共にクアラルンプールに飛んでいる。
★寮というグローバルイマージョン拠点が、振り返れば、静岡聖光学院を世界のジェントルマンとしてのエリートを育成する学校になっているということになるだろう。それはそんなに遠い話ではない。

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