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2019年中学入試の新フレーム(188) 工学院 いまここで遠くを見通す複眼戦略思考のリーダー平方校長

★工学院は、八王子というローカルな場所にあるけれど、フィジカル空間とサイバー空間という対比軸にポジショニングすると、グローバルな地理的位置づけにあるし、グローバルイマージョンを着々と広げている拠点である。
★そのことに気づいている人というのは、意外に少ない。八王子エリアの人とか、23区を拠点に生きている人には、まだピンとこないかもしれない。受験業界はある意味そういう地場に虜になってしまっている。
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★しかし、同学院中高の校長平方先生は、ビッグデータを駆使できるAI研究や航空理工学や宇宙物理にまで夢を広げられる工学院大学と隣接していることの意味を、ローカル八王子の学校からグローバル八王子の学校に転換する契機だと考えている。
★21世紀型教育をはじめて5年目を迎え、アドミッションポリシー、カリキュラムポリシーと実績を積み重ね、ディプロマポリシーにおいても成果を伴うようになってきた今だからこそ、改革の中だるみをしないように前を向いて進んでいる。
★ただ、現実というのは、複雑なのだ。ローカルだと決めるのは人である。グローバルだと決めるのも人である。その「人」とは、学内、学外、マーケットニーズなどあまりに多様な人間模様なのだ。
★人はみな、自己正当化、自己防衛機制が働く。つまり、「私」という殻を大切にするものである。いろいろな「私」がいる。それぞれが、「私」から「社会」に殻を破ってでてくるには、いろいろな道がある。その道をすべて開拓するには、複眼戦略思考が必要だ。
★平方校長は、迷うことを知らない。しかし、見せないだけで、多くの人に対し、様々なケアも忘れない。もちろん、それをケアだと感じるかどうかは、その本人によって違うだろうが。
★新しいビジョンを掲げているリーダーは、見た目の実績がいいときは、称賛され、そうでないときは、揶揄される。側から見ていてドキドキするが、平方校長は、20世紀型教育を相変わらずやっていて、今はいいかもしれないが、長続きはしないと考えている。
★だから、
「2040年ごろ、生徒たちはどうなっているだろうか?イマジネーションをふくらましてみようよ。少子高齢化や生産年齢人口の減少、GDPの半減など悲惨なシナリオにならないように国を支えようと思う一方で、国が果たして変わるだろうかというもう一方の懸念もある。そのとき、今の生徒たちは30代になっている。この国を支えようとするが、できないときもあるだろう。周りが最悪の条件におちいっているとき、それでも彼らは生き抜かなくてはならない。最悪の条件下で、希望を失わず、自分さえ何とかなればよいではなく、悪条件をはねのけ、好転させる知恵を働かせる勇気の炎を燃やし続けられるような教育を実践する必要がある」
★と遠くを見る。
★今月、郡山で実施される「第56回東北地区私学教育研修会」におけるワークショップ型講演のシナリオの打ち合わせで、平方校長とお会いしたが、話は多岐にわたったのである。平方校長は「私」がないリーダーである。
★それゆえ、地理的には遠い、でもフィジカルな空間としてサイバーな空間として、グローバル空間だと感じている帰国生や留学生にとっては、その「私」のないGrowth Mindsetされた学びの空間が魅力なのだ。真理は近くにあると、あまりに眩しくて見えないが、遠くからは魅力の光として了解することができる。
★世間の目にその真理が映るのは、時間という距離が必要なのかもしれない。まっ、しかし、それもそんなに遠い話ではない。

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