日記・コラム・つぶやき

亡き友へ

どんなに無念だっただろう

死が向こうから君のもとにやってくる瞬間を

意識して迎え入れた友よ

死に向かってもう少しそこにとどまれと

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復活祭と桜と私学と

☆今日23日(日曜日)は春の陽気に誘われて、朝から散歩。そして、フランシスコ会の神学院の教会に立ち寄ってみました。教会はあふれんばかりの信徒のみなさんが集まっていましたね。フランシスコ会のシスターとドミニコ会のメール(シスターのことです)の方々もお祈りにきていました。あの森村学園の・・・。

☆瀬田の丘の近くは、聖ドミニコ学園がありますから、そこの修道院からメールの方々もきたのでしょう。なぜ森村家がというと、なんてったって、ここ瀬田や岡本の隣接地帯は、江戸時代より政財界人の別邸が立ち並んでいた国分寺崖線の地です。五島慶太翁の邸宅(今は五島美術館)や岩崎家の別邸(今は静嘉堂文庫という美術館)、高橋是清の別邸や大平首相の邸宅などがずらりです。聖ドミニコ学園は岩崎家の別邸の1つの跡地にあります。大名庭園の面影が見る人が見ればあるのがわかります。

☆国分寺崖線を多摩川上流に遡れば、晃華学園がやはり財界人の別邸の跡地にありますね。そんなわけで、瀬田や岡本と言えば、人知れず連綿と続く政財界人(もちろん現役の方も含め)の居住地区なのです。

Photo ☆彼らがフランシスコ会の教会にどうして集まっているのでしょうか。ほとんどの日本人には関係がないけれど、グローバルな人たちには大いに関係のある日です。そう、今日は復活祭なのですね。イースターと言った方がわかりやすいでしょうか。

☆世界が新しく変わる瞬間です。欧米の人々にとっては、永遠の命の糧である、イエス・キリストの身体が復活した日です。復活祭のミサで、神父さんは「永遠の魂が復活したのではないですよ。永遠の身体なのですよ」とお説教。ウムなんて難しいのだろう。身体は身体でも肉体ではないが、魂でもないと。

☆この知恵の輪を解くような思考をイエス・キリスト誕生以来欧米人は続けてきたし、それが日本のミッションスクールにも継承されているという悠久の時の流れに少し眩暈がしました。

☆そこで、教会を出て、さらに用賀の方に歩いてみました。ここにも戸板という私立中高一貫校があるし、清泉インターナショナルスクールもあります。聖公会の神学院もあります。悠久の時間がここ二子玉川から用賀の地にも流れ込んでいるんですね。

Photo_2 ☆そしてなんて美しいさくらが開花し始めていることでしょう。ハナミズキに流れる赤い色は、キリストが十字架にかけられたときの血が流れていると言われていますが、もしかしたら桜の花にもと思いたくなるような美しい色です。清泉インターナショナルスクールに隣接する川べりには桜が開花し始めています。

☆入学式の前に満開になってしまうと、桜の花はすぐにちってしまいます。気づいた時にはというやつですね。日本の社会では気づかれない瞬間の一日。卒業式と入学式の間に訪れます。

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