新渡戸稲造

一日一言 新渡戸稲造【069】

一日一言 新渡戸稲造【068】のつづき。

☆2月8日 善と悪

世の中のすべてのものは、人に宿ってその心となるが、ゆえに心は活物(いきもの)であって、常に生き生きとしている。心は1つの事象に感じて動くもので、これを意と言う。

☆この件(くだり)は、見えない文脈がありすぎる。よって置き換えができない・・・。もともと英語で書かれたものが翻訳されているから、わかりにくいのだと思う。ただ、事象と心は別物ではないということは大事。二元論は、道徳的になる。ものよりこころが大事なんて感じになる。

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一日一言 新渡戸稲造【068】

一日一言 新渡戸稲造【067】のつづき。

☆2月7日 心の貧しき者は幸せである

心の貧しき者は福(さいはい)なり、天国は即ち其の人の有なればなり。哀しむ者は福なり、其の人は安慰(なぐさめ)を得べければなり。・・・・・・・

☆この日は、新渡戸稲造は、キリストの言葉を書き記しているだけだ。

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一日一言 新渡戸稲造【067】

一日一言 新渡戸稲造【066】のつづき。

☆2月6日 真の慈善

たとえ一円の施しができなくても、心だけは貧しい者に対して哀れみを持ちたいものだ。・・・・・・金銭を与えるなら財宝以上の心をもってすべきである。

☆議論の奥義がここにある。対義語の発展形である二元論的思考では、平行線をたどるし、問題は解決しない。対義語は国語辞典的な習慣的な用法であるから、なおさら隠れた権力があり、理念の現代化などできない。

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一日一言 新渡戸稲造【066】

一日一言 新渡戸稲造【065】のつづき。

☆2月5日 我必ず聖ならず

・・・・・・我もかならず聖にあらず。彼もかならずしも凡にあらず、共にこれ凡夫也。是非の理たれか是を定めん。

☆聖徳太子の言葉である。理念の聖なる是非の基準は、だれか是を定めるのだろうかと読み替えてみるとよい。

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一日一言 新渡戸稲造【065】

☆2月4日 顔より心

顔立ちの醜さや美しさは表情に起因する。鼻が低く、色が黒くても、心が素直で気持ちの持ち方が高いと、おのずと顔かたちにも品格は表れる。・・・・・・・

☆形じゃなく心だよ、表層ではなく深層だよと読めるが、そうではない。「1月26日 作品にも人が表れる」と同じ構造だとすると、作品=人であるから、作品じゃないよ人だよとはならない。

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一日一言 新渡戸稲造【064】

☆2月3日 小人の尺度

相手を無学とあざ笑う者は、まだ学問の道を極めていない人である。何事も小人の尺度で人を見てはだめである。・・・・・・

☆目先の妥当性だけで満足するのではなく、大きな信頼性と正当性を満たす理念としての基準を持つことが大事ということか。

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一日一言 新渡戸稲造【063】

☆2月2日 疑うよりは信ぜよ

人の心は他人が判断できるものではない。・・・・・・人を信じてだまされることは人を疑ってだますよりは、むしろましであると思え。

☆宗教的で道徳的な表現ではあるし、普遍的な精神ではある。

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一日一言 新渡戸稲造【062】

一日一言 新渡戸稲造【061】のつづき。

☆2月1日 心は隠すことはできない

・・・・・・人はそれを隠そうとしてもできるものではなく、慎むべきことは、言動よりも常に心を正常に保つよう心掛けることである。・・・・・・・

☆最先端技術では、目ではなく額で物を視ることができる。

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一日一言 新渡戸稲造【061】

一日一言 新渡戸稲造【060】のつづき。

☆1月31日 「抑」の一字

・・・・・・・贅沢をしたいという気持ちを抑制し、無駄遣いの欲望を抑制することは、天下国家を治める人も、自分を守る人も、きわめて重要なことである。・・・・・・・

☆この場合の抑制とは単純に合理的に計算しなさいということだけで、我慢とか忍耐とか規制とかいう意味はないのだろうが、「気持ちを抑制」というからには、やはりそういう意味がないわけではあるまい。

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一日一言 新渡戸稲造【060】

一日一言 新渡戸稲造【059】のつづき。

☆1月30日 家庭の円満

家庭が円満なことは、他人が見ても心地よく、天下泰平の基も夫婦親子が仲睦まじいことが基本である。家がまとまって初めて国が治められる。・・・・・・

☆問題はどんな国家かである。国家によっては、家族の形態も変わる。

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