私塾の系譜

私塾市場の変化[07] 富士見丘生の学校の選び方②

<私塾市場の変化[07] 富士見丘生の学校の選び方①>のつづき

☆富士見丘の建学の精神「忠恕」の意味をすでに共通感覚として持っていた3人。実に興味深い。そこで、「いつぐらいから、人を思いやるとか、チャレンジするとか、対話が重要とか思うようになったのかな?自己分析は難しいですか?」と尋ねてみました。

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(自分の学びのスタイルを振り返るワークショップも交えながらインタビューは続いたのですが、さすがこのタイプの作業はお手のものでした。)

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私塾市場の変化[07] 富士見丘生の学校の選び方①

☆富士見丘の広報部長中島先生に、高校生にインタビューする機会を頂きました。祖師ヶ谷大蔵駅すぐ近くの私塾「セミナリオ」を訪れたとき、塾長宮澤先生が「富士見丘は、生徒が自ら選んでくる高校。当初こちらが強く奨めたわけではなかったが、生徒が見つけてきて情報を後輩に共有してくれた。彼女たちが目を輝かすのだからよい学校に違いない。以来、進学が続いている」と語っていたのを思い出し、中島先生にお願いして、セミナリオ出身の高校生に合わせてもらったのです。

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(米国超名門校には必ずあるラウンドテーブル。ソクラティックラーニングを行う空間。富士見丘にも同様の空間があり、そこで話を聞くことができました)

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私塾市場の変化[06] 啓明舎の意義

読売オンライン(2016年6月7日)に後藤卓也氏の記事「第1志望校合格は成功の第1歩?」が掲載されています。後藤氏には、一度お会いしたことがあります。一部の大手進学塾による御三家独占化となった中学受験市場=塾歴社会化現象について見識を拝聴したかったので、首都圏模試センターの北氏と山下氏に機会をつくってもらいました。

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(読売オンラインサイトから)

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私塾市場の変化[05]ウィザスとティーガイアの資本提携の意味するコト

☆日経新聞(2016年5月15日)によると、

携帯販売最大手のティーガイアは関西地盤の学習塾大手、ウィザスと資本・業務提携した。ウィザス子会社に出資。タブレット(多機能携帯端末)や通信回線を調達し、ウィザス子会社の教育プログラムと組み合わせて学習塾などに売り込む。政府の携帯料金見直し要請で主力の携帯販売事業の不透明さが増すなか、法人市場を開拓して収益基盤を安定させる。

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(ウィザスのサイトから)

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私塾市場の変化[04]週刊ダイヤモンド~聖学院、三田国際、大妻中野、開成、武蔵を一線に並べる

☆毎年2月末頃に週刊ダイヤモンドは「塾・予備校」の特集を組みます。今年も2016年3月5日号は、「塾・予備校~入試改革で先手を打つ!」という特集で発売されました。

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私塾市場の変化[03]セミナリオ修学館 学びのトピカ

☆祖師ヶ谷大蔵駅から6分ほど閑静な住宅街を歩いていったところにその私塾はあります。大きな看板も出していないので、すぐに探しあてることはできないかもしれません。祖師ヶ谷大蔵駅の周辺はすぐに住宅街が迫ってきている感じですが、それでもいわゆる有名塾の面々が大きな立て看板を掲げています。

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☆スマートフォンのナビゲーションをたよりに歩いていくと、マンションの1階の幾室かのドアに表札さながら表示が掲げられているだけです。ふと若いころ、イギリスやフランスの学校リサーチに行ったとき、看板のないところもあり、道々出遭った住民に聴きながら探したときのシーンを思い浮かべました。

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私塾市場の変化[02]私塾と私学

☆幕末、「私学」という今で言う言葉はなかったでしょう。しかし、「私塾」は、藩校だとか、寺子屋だとかのラインナップ上にすでにありました。もっとも有名な「私塾」は、松下村塾でしょうね。そして、明治維新後、早々と「私塾」から「私学」になり、今も超難関校とか、SGUとか呼ばれているのが、慶応義塾です。

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☆松下村塾と慶応義塾とは何が違うのでしょうか、それは前者はあくまで私事制度で成り立っていたが、後者は法律制度によって「私学」に移行したということでしょう。

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私塾市場の変化[01]変化の次元

☆今年1月末から4月末にかけて、つまり、受験列島シーズンの間に、教育制度と受験制度の変化が時熟してきたことを予感させる本が矢継ぎ早に出版されました。

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☆AI(人工知能)をはじめとするイノベーションによって、2030年までに世の中や時代は激変する、2020年の大学入試改革もその流れにあると喧しいのですが、この変化は目まぐるしく変化するファッションデザインや車のモデルチェンジとは次元が違います。

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