大学入試問題

2019年大学入試問題の新フレーム(06)クリエイティブキャリアデザイン問題の出現。

☆なるほど慶應義塾大学環境情報学部の小論文は面白すぎる。いくつかの写真から、自分のモチベーションを内燃させるものを選択し、その写真とタイトルの枠内で、自由な発想で、合理的ではなく、物語を創造せよという問題。
 
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2019年大学入試問題の新フレーム(05)キャリア形成問題の出現。

☆条件や制約の中で、自由な発想で、合理的に書く問題。典型的には小論文。しかしながら、この自由な発想も、与えられた条件に書かれていないだけで、条件が与えられるやステレオタイプな発想が自動的に浮かび上がってくるという問題もある。
 
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2019年大学入試問題の新フレーム(04)思考力要する入試問題増加傾向か?

☆昨日、工学院大学附属中高(以降「工学院」)の進路指導部長の新井先生と話す機会を得た。今年は、京大をはじめ、多くの大学で出題ミスが多発していて、ラッキーな生徒もいただろうけれど、そうでない生徒もいる。運という要素が避けがたいのが世の常だろうが、人為的に作り出すのはやめてほしいというのは、教員みんなの願いだろう。
 
☆しかし一方で、これは入試問題の作成過程が変わった影響かもしれない。固定的な従来のルーチンが、新しい入試問題を作成することによって、崩れているのかもしれない。そういう意味では、やはり大学入試問題の質の何らかの変容が起きている可能性があるということだった。
 
 
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2019年大学入試問題の新フレーム(03)東大の生物と現代文

☆東大の生物と現代文の入試問題にも、前回同様の関係があてはまる。
 
 
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2019年大学入試問題の新フレーム(02)東大の地理と現代文

☆今年の東大の次の地理の問題も、前回の歴史と同じことがいえる。
 
 
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2019年大学入試問題の新フレーム(01)東大の世界史と現代文

☆今年の東大の世界史の1番の問題は興味深い。女性の権利が世に認められる歴史的過程をまとめる問題。自分の意見を混入する必要はないのだが、実際にはたんなる歴史的事実の知識の活用という程度ではない。
 
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2017年大学入試問題の季節【05】一橋大 帰国生入試 「学び」の時代/「思考力」の時代

☆今年の一橋大学の帰国生入試問題は、感慨深い。というのも、素材文が佐々木毅著「学ぶとはどういうことか」(講談社2012年)だったからだ。

☆この本を、佐々木さんが書こうと思い立ったのは、2011年3月11日の体験にある。東日本大震災の問題は、今もなお続いているし、重要な意味に私たちは気づいた。佐々木さんは、3・11以前は、想定の枠内で論理的整合性が理解できれば学びは十分だったし、思考の回路も、知識・理解(応用・論理的思考も含め)の2段階で十分だったのだと。

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2017年大学入試問題の季節【04】 東大文Ⅱ 帰国生入試問題

☆東大入試問題のうち、海外帰国生が挑戦する入試問題や推薦入試問題は、ストレートに世界の最前線の問題や最先端の科学の成果をテーマとしてぶつけてくる。「思考力入試」の1つの確固たるモデル。今年度の文Ⅱの小論文も実におもしろい。

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(問題情報提供はGLICC)

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2017年大学入試問題の季節【03】 慶応大学医学部の英語の問題のおもしろさ

☆慶応大学医学部の英語の問題も実はおもしろい。「実は」というのは、いわゆる英語の大学入試問題のスタイルで、特に何が変わったというわけではない。

☆しかし、英文読解問題でも、その文章内容がおもしろいのである。仮にその内容について考えたことがなくても、英語のスキル問題としてはなんなく解けるのであろうが、それでも大学入試問題の対策の最中に、こういう文章に出会えば、単なる受験勉強ではなく、視野を広くしたり日常生活をリフレクションできる。問題を解きながら世界を考えることができるのである。

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2017年大学入試問題の季節【02】 慶応大学医学部の生物の問題のおもしろさ

☆慶応大学医学部の生物の問題は、なかなかおもしろい。光合成は、必ずしも植物だけが行うものではない。光合成細菌が存在する。この両方を比較して相違点と共通点を考えることで、ある仮説が成り立つわけだ。つまり、酸素を発生する光合成は、CO2を分解させるのではなく、H2Oではないのかという仮説。

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